アスカー・アスカロフ王座防衛ACB58＋モヴサー・イブロエフ新王者M-1チャレンジ76

(C)Absolute Championship Berkut

　4月21日（現地時間）にロシア・ハサヴユルトで『ACB 58: Young Eagles 17』が開催された。
　このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートは2012年から精力的に大会を開催してきたロシアのMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が（ロシアから見て）海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、2017年にはアメリカ、イギリス進出も果たした。
　今大会のメインはフライ級王座タイトルマッチで、王者アスカー・アスカロフがベラトールを主戦場にしてきたアンソニー・レオーネの挑戦を受けた。王者はアスカロフであるが、MMA8戦全勝でACB生え抜きのアルカロフが、米国メジャー選手と戦うという図式にもなっている。試合は3Rまでもつれこんだが、最後はグランドでバックを奪ったアスカロフから逃げようとレオーネにツイスターを極めて一本勝ち。世界的メジャー選手から勝利を奪い王座防衛を果たした。

■　ACB 58: Young Eagles 17
日時：2017年4月21日（現地時間）
場所：ロシア・ハサヴユルト

＜フライ級王座タイトルマッチ＞
○アスカー・アスカロフ（ロシア／王者）
　3R 2分41秒　ツイスター
●アンソニー・レオーネ（米国／挑戦者）

＜フェザー級＞
○フィリップ・クルーズ（ブラジル）
　3R 3分17秒　ギロチンチョーク
●アリム・チェケソフ（ロシア）

＜ライトヘビー級＞
○イゴール・リトシク（ロシア）
　1R 0分47秒　ギロチンチョーク
●ムラド・チュンカエフ（ロシア）

＜ミドル級＞
○オレグ・オレニチエフ（ロシア）
　3R 2分56秒　リアネイキドチョーク
●アザマット・アマゴフ（ロシア）

(C)M-1

　4月22日（現地時間）にロシア・ナリチクで『M-1 Challenge 76: Evloev vs. Nevzorov』が開催された。
　ロシア最大のメジャーMMA団体となっているM-1は、定期的に大会を開催し、ロシアのテレビ局でも生放送されている。そして参戦選手はロシア国内にとどまらず世界各国から集めている事でも意義あるMMA団体となっている。
　今大会のメインはバンタム級王座決定戦で、共にM-1育ちのモヴサー・イブロエフとアレクセイ・ネフゾロフで争われた。下馬評で優勢だったエヴロエフが1Rからバックマウントを奪い攻めたる。そしてイブロエフが2Rに強烈なハイキックでネフゾロフからダウンを奪い追撃のパウンドをレフェリーがストップ。ネフゾロフは大の字で失神、イブロエフがKO勝利となり、見事に新王者に輝いたのだった。

■　M-1 Challenge 76: Evloev vs. Nevzorov
日時：2017年4月22日（現地時間）
場所：ロシア・ナリチク

＜バンタム級王座決定戦＞
○モヴサー・イブロエフ（ロシア）
　2R 2分15秒　TKO
●アレクセイ・ネフゾロフ（ロシア）

＜フェザー級＞
○チムール・ナギビン（ロシア）
　判定
●ディエゴ・デアビラ（ブラジル）

＜バンタム級＞
○セルゲイ・モロゾフ（カザフスタン）
　判定
●ファブリシオ・サラフ（ブラジル）

＜ライトヘビー級＞
○レネ・ホッペ（ドイツ）
　判定
●イリア・ボチコフ（ロシア）

電子書籍版は週刊ファイト5月4日号阿部四郎パンクラスUFCスミス藤波45ベイダー虎リアルジャパンに収録されました。