Dコーミエが王座防衛!Aジョンソン引退宣言!UFC210


By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

 4月8日(現地時間)にニューヨーク・バッファローで『UFC210』が開催された。
 このUFC 210のメインイベントではライトヘビー級王者のダニエル・コーミエ(アメリカ18勝1敗)が、同級ランキング1位のアンソニー・ジョンソン(アメリカ22勝5敗)を迎えて防衛戦に挑む。
 この2 人は2015年5月に開催されたUFC187で対戦したことがあり、当時王者であったジョン・ジョーンズがタイトルを剥奪されたことを受けて、空席となったライトヘビー級王座を争うコーミエとジョンソンの対決には大きな注目が集まった。その初顔合わせは試合立ち上がりにジョンソンがコーミエを得意のハードパンチで吹き飛ばし、会場を騒然とさせたものの、そこから体制を立て直したコーミエが第3ラウンドで寝技からサブミッションでの勝利を収めてタイトルを獲得した。初めての対戦から2年が経ち、寝技も含めたトレーニングを積んでさらに強くなったジョンソンが、元五輪レスリング選手として米レスリング界の顔役でもある38歳になるコーミエに再び挑戦するとあって、今回も世界中から2人の対決に熱視線が注がれた。
 試合は1ラウンドに左ミドルをコーミエの顔面にヒットさせたジョンソンが、寝技のスペシャリストであるコーミエに対してテイクダウンを狙う戦術を取って会場を驚かせた。しかしながら、2ラウンドに入ると膝蹴りにきたジョンソンから今度はコーミエがテイクダウンを奪い、背後からパウンドを浴びせると、得意のチョークを決めて2ラウンド3分37秒にタップを奪い、見事に防衛を果たした。

コーミエ試合後のコメント
「向こうがこっちにレスリングを挑んできたのは信じられなかったよ。まあ、あのハイキックはもらいたくなかったけど、最初のラウンドは向こうにあげても問題ないかな。時が経つにつれて仕留められるって分かっていたからね。ランブルはもともとレスラーだから、追い込まれると自分のベースのレスリングに頼ってしまうんだと思う。そして実際、僕を2 度もテイクダウンした。でもそれだけじゃだめだ。立たせずに押さえつけないとね」

ジョンソン試合後のコメント
「言い訳は何もない。自分より強い男に負けただけだ。コーミエを称えるよ。これが僕の最後の試合だったんだ。デイナ・ホワイトにも言っていない。コーチや家族は知っていたけどね。MMAとは関係のない、別の仕事をするんだ。でもUFC での戦いは楽しかったよ。みんなのことは忘れない。引退するにはこのニューヨーク州バッファローこそ最高の場所だ。コーミエ、ありがとう」

コーミエ試合後のコメント、その2
「(ジョン・ジョーンズに関して)誰だ、それ? そいつに試合出場する資格はあるのか? ないんならそんな奴の話は聞かないでくれよ。(ジョーンズを指差して)おい、お前、全てを綺麗にして戦える状態になって、かかって来い! それまで待ってるからな! 俺は2年も待っているんだぞ。最初はお前の勝ちだった。でも次はそうはいかん。奴のことはファイターとしては尊敬している。強いよ。でも話は試合出場ができる状態になってからだな!」

 また、セミメインイベントでは元ミドル級王者のクリス・ワイドマン(アメリカ13勝2敗)が、この階級でタイトルを狙う同級ランキング5位のゲガール・ムサシ(イラン41勝6敗2分)と対戦したが、第2ラウンドに、ムサシがワイドマンをがぶった状態で放ったヒザ蹴りが反則と見なされ、試合は一時中断。ドクターの診断を待つ間に、ムサシのヒザ蹴りは反則ではないことが確認されたため、本来であれば試合は即座に同じポジションから再開されるべきであったものの、審判がワイドマンに5分間の回復時間を与え、その間にドクターがワイドマンを試合続行不可能と診断した結果、最終的に2 ラウンド3分13秒でのゲガール・ムサシのTKO 勝利というコールがなされ、両者とも不完全燃焼のまま試合が終了した。

大会や選手の詳しい情報などは、UFC 公式サイトへ
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■ UFC 210: Cormier vs. Johnson 2
日時:2017年4月8日
場所:アメリカ・ニューヨーク・バッファロー

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ/5分5R>
○ダニエル・コーミエ(米国/王者)
 2R 3分37秒 リアネイキドチョーク
●アンソニー・ジョンソン(米国/挑戦者) 

<ミドル級/5分3R>
○ゲガール・ムサシ(オランダ/イラン)
 2R 3分13秒 TKO
●クリス・ワイドマン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○シンシア・カルビーヨ(米国)
 3R 3分45秒 リアネイキドチョーク
●パール・ゴンザレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○チアゴ・アウベス(ブラジル)
 判定 3-0
●パトリック・コーテ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
○チャールズ・オリベイラ(米国)
 1R 2分30秒 リアネイキドチョーク
●ウィル・ブルックス(米国)

プレミアムカード
<フェザー級/5分3R>
○マイルズ・ジュリー(米国)
 1R 3分30秒 TKO
●マイク・デ・ラ・トーレ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○カマル・ウスマン(米国/ナイジェリア)
 判定 3-0
●ショーン・ストリックランド(米国)

<フェザー級/5分3R>
○シェーン・バーゴス(米国)
 3R 1分59秒 TKO
●チャールズ・ロザ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
○パトリック・カミンズ(米国)
 判定 2-0
●ヤン・ブラホビッチ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
○グレゴール・ギレスピー(米国)
 1R 0分21秒 KO
●アンドリュー・ホルブルック(米国)

<ライト級/5分3R>
○デスモンド・グリーン(米国)
 判定 2-1
●ジョシュ・エメット(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
○ケイトリン・チューケイギアン(米国)
 判定 2-1
●アイリーン・アルダナ(メキシコ)

<フライ級/5分3R>
○マゴメド・ビブラトフ(ロシア)
 判定 3-0
●ジェネル・ラウザ(フィリピン)


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 by 稲垣 收
・「マクレガーよ、さっさと契約書にサインしろ!お前が本物のボスならな」(メイウェザー)
・「マクレガー戦をやりたがってるのはメイウェザーの方だ。彼の引退試合のPPV売り上げはさんざんだった」(デイナ・ホワイト社長)
・「俺にはメイウェザーなんか必要ない。ヤツの頭は俺の拳より小さいぜ」(マクレガー)