アナウンサー対決チーム対抗戦決定!出戻り続出!インパクト・レスリング!


(C)TNA

 4月6日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、体制が変わった為、一時インパクト・レスリング(TNA)を離れていたが、アンセム体制になって復帰したジェレミー・ボラッシュと、ディクシー体制時にWWEスマックダウンから移籍してきたジョシュ・マシューズの2人体制となった実況アナウンサー同士の抗争が勃発した。当然、お互いに相手が邪魔だと思っているのだが、マシューズはアンセムから番組を仕切る役割を請け負ったジェフ・ジャレット体制を批判し、ジャレット派であるボラッシュとは関係修復不可能となっていた。そこで、現インパクト・レスリングのシナリオ統括であるブスース・プリチャードは、(2人はアナウンサーでプロレスラーではないので)チーム戦を行う事を決めてしまったのだった。お互いに4人の味方レスラーを集め、チーム戦でどっちが正しいか決着をつける事になったのだった。そして番組の最後に、それぞれのチームのメンバーが発表された。

ジョシュ・マシューズ軍
・ボビー・ラシュリー
・ブラム
・イーライ・ドレイク
・タイラス

ジェレミー・ボラッシュ軍
・アルベルト・エル・パトロン
・クリス・アダムス(クリス・マスターズ)
・マット・モーガン
・マグナス(番組終了後、オフィシャルHPで発表)

 マシューズ軍のメンバーがアンセム体制以前からTNAに所属しているレスナーなのに対し、ボラッシュ軍はアンセム体制になってから契約したパトロンの他、元々TNA所属だったが、契約満了で更新せず、TNAを離れたジェフ・ジャレットについていったアダムス、モーガン、マグナスの出戻りだった。対極的なメンバー構成となったが、それだけ遺恨が盛り上がるのは必至だ。

 また壮絶な仲間割れをしたザ・ウルブスのデイビー・リチャーズとエディ・エドワーズがラストマンスタンディングマッチで対戦した。入場から殴りかかり、椅子で殴りあう壮絶な試合だったが、最後はリチャーズがチェーンで縛り首からキックでエドワーズが立ちあがる事が出来ずに、リチャーズの勝利となった。

■ Impact Wrestling 
日時:2017年4月6日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<シングルマッチ>
○アルベルト・エル・パトロン
 ピンフォール
●ジョン・ボラン

<ラストマンスタンディングマッチ>
○デイビー・リチャーズ
 KO
●エディ・エドワーズ

<3WAYマッチ>
○アンドリュー・エヴァレット
 ピンフォール
●マシュー・ロケット、スイサイド

<ノックアウト次期挑戦者決定バトルロイヤル>
優勝 ODB

<シングルマッチ>
○イーライ・ドレイク
 ピンフォール
●カレブ・コンリー

【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】

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