リング上では4・9両国へ向けての展開が繰り広げられる新日本プロレスだが、リング外での動きも急だ。
まず、4月3日に東京スポーツWeb上で内藤哲也が「タイガーマスクWとのインターコンチネンタル戦をぶち上げ」と報道された。
http://www.tokyo-sports.co.jp/prores/mens_prores/670287/
とは言え2016年のプロレス大賞MVPを受賞した内藤による、東スポ記者ファミレスへの緊急招集はお馴染みのネタではあり、会社の決定事項に不平不満を吐き出す場であって準公式発表の週プレ報道とは意味合いも違ってくる。
現状、『タイガーマスクW』のTVアニメは6月末まで放送が決定しており、単なるリップサービスなのか何らかの観測気球なのかは注目したいところだ。
そしてその内藤と、棚橋、オカダ、ケニーオメガの出場が正式に発表されたロサンゼルス大会のチケットが日本時間の4月4日売り出され、僅か2時間でソールドアウトとなった。
前日にブシロード公式サイトでの社長コラムを更新し、「世界が反グローバリーゼーションに振れた」「年内にシンガポールから帰国」「現在3割の国外での売上比率を2割に引き下げる」と発表した木谷社長。しかし一転「カーンとつるはしが金の鉱脈に当たった音がした」と興奮気味にTweet、北米侵攻への手応えを語る事態となった。
席の追加が検討されているとの事で、機材の配置の見直しなどによる増席が予想されるが、国内からの観戦ツアー用チケット数が絞られることも考えられるのでどうしても生で観戦したい新日ファンにとっては悩ましい状況だろう。
また、5月6月には新たにアルバムとシングルがリリースされ、それに伴うイベントやライブ参加が発表されているミルキィホームズ、とりわけ7月後半から全国ツアーをスタートさせる三森すずこのスケジュールが7月1日2日は現状で空いており、タイガーマスクW北米デビューの可能性と併せると興味深い。
『G1 SPECIAL in USA』特設サイト
https://www.njpw1972.com/g1special
■ 『G1 SPECIAL in USA』 アメリカ・ロサンゼルス
日時:7月1日(土) 開場15:30 試合開始17:00
会場:LA ロングビーチ・コンベンション・アンド・エンターテイメント センター
日時:7月2日(日) 開場15:30 試合開始17:00
会場:ロングビーチ・コンベンション・アンド・エンターテイメント センター
ブシロード公式サイト「木谷社長の視点」
http://bushiroad.com/company/column_30.html
新日本プロレスの7月1日2日米国ロスアンゼルス大会のチケットが2時間でソールドアウト。カーンとつるはしが金の鉱脈に当たった音がした。今年はプロレスの歴史が大きく動く。
— 木谷高明 (@kidanit) 2017年4月4日
宣言。プロレスはグローバル時代の次世代コンテンツ。新日本プロレスロス大会チケット販売絶好調。新日ワールドの配信やケーブルTVのAXSでの認知向上も大きいと思いますが新日本プロレスが日米の他のスポーツやエンタメには無い(助っ人は有ります)唯一の日米合同ライブという側面は大きいです。
— 木谷高明 (@kidanit) 2017年4月4日
さて、柴田×オカダの4・9へ向けての闘いの方は、オカダが宮城、埼玉で連勝して柴田の連勝をストップ。オカダは試合後リングサイドのちびっ子に「レベルが違う」と言わせ、柴田を「オマエも第三世代みたいなもんなんだ」と切り捨てた。足利では勝利を譲ったものの、後楽園では再び勝利し、「ゆとりをなめんな」と挑発して4・9両国対決を煽った。
両国のIWGP戦は「ゆとり×根性」がテーマとなり、元は学校崩壊を受けて始まったはずのゆとり教育を否定する社会的風潮の中、新日プロがどちらの概念にベルトを授けるのかは、一プロレスの試合の結果を超えて、興味深いところだ。
そのオカダ×柴田をセミに追いやってメーンを張ったのは、タグチジャパン対ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのNEVER無差別級6人タッグ選手権試合。
すっかり人気が定着し、発売されたタグチジャパンタオルを入場時に掲げるファンの数も棚橋のそれに迫る勢い。試合直前には「タグチジャパンコール」が巻き起こる。ゴングがなっても中盤まで試合の中心は田口監督のケツ。棚橋、リコシェもヒップアタックを披露したかと思えば、SANADAがミラノコレクションの眼前でパラダイスロックで固めた田口監督にケツを見舞うなど、ケツの攻防で魅せる展開。
フィニッシュはリコシェに譲ったものの、試合後のマイクも中心は田口監督で、タグチジャパンコールで締めた。
新日プロの動画配信サイトでオリジナルコーナー『特別企画 タグチジャパンプレゼンツ! 月刊シックス・ナイン#1』まで始めた田口監督の人気に乗ってベルトを奪取したタグチジャパンだが、新日プロの公式レポートでは「棚橋組が新王者となった」と、忖度してか書かれる辺りは苦笑いするところか。
新日本プロレスワールド
http://njpwworld.com/p/o_original_0008_227
「ワールドを目指す」とのコメントどおり、果たしてロサンゼルス大会出場があるのかにも注目したい。
■ 戦国炎舞-KIZNA- Presents Road to SAKURA GENESIS 2017
日時:3月31日(金) 17:30開場 18:30開始
会場:宮城・若柳総合体育館(アスパルわかやなぎ)観衆:754人
<第7試合 30分1本勝負>
YOSHI-HASHI 〇オカダ・カズチカ
12分39秒 レインメーカー⇒片エビ固め
●永田裕志 柴田勝頼
■ 戦国炎舞-KIZNA- Presents Road to SAKURA GENESIS 2017
日時:4月1日(土) 17:00開場 18:00開始
会場:埼玉・毎日興業アリーナ久喜(久喜市総合体育館) 観衆;1091人
<第7試合 30分1本勝負>
バレッタ 〇オカダ・カズチカ
13分10秒 レインメーカー⇒片エビ固め
●タイガーマスク 柴田勝頼
■ 戦国炎舞-KIZNA- Presents Road to SAKURA GENESIS 2017
日時:4月2日(日) 16:00開場 17:00開始
会場:栃木・足利市民体育館 観衆:1,173人
<第7試合 30分1本勝負>
●YOSHI-HASHI オカダ・カズチカ
14分38秒 PK⇒エビ固め
永田裕志 〇柴田勝頼
■ 戦国炎舞-KIZNA- Presents Road to SAKURA GENESIS 2017
日時:4月4日(火) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール 観衆:1,633人(満員)
<第3試合 20分1本勝負>
タイガーマスク 小島聡 天山広吉
8分29秒 フォールアウト⇒エビ固め
デビッド・フィンレー ハンソン レイモンド・ロウ
<第7試合 30分1本勝負>
●YOSHI-HASHI オカダ・カズチカ
11分07秒 レインメーカー⇒片エビ固め
永田裕志 〇柴田勝頼
<第8試合 60分1本勝負 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
[挑戦者組]〇リコシェ 田口隆祐 棚橋弘至
7分38秒 リバース・ロックボトム⇒片エビ固め
[第11代王者組]●BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA
※タグチジャパンが王座獲得
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