地方のプロレス熱に火をつけ続けるニュージャパンカップ! 熱狂の石井戦を制して柴田決勝進出 浜松超満員

 19日、新日本プロレス『NEW JAPAN CUP 2017』準決勝が行われ、柴田勝頼とバッドラック・ファレが勝利。20日の決勝戦への進出を果たした。

 柴田勝頼と石井智宏は、鉄板カードの決定版という出来で、ファンは存分に柴田・石井プロレスに酔いしれた。珍しくマイクを取った柴田は「石井、オマエ、最高だよ。あとは一つ! あと一つで、明日、男の根性を見せます。以上!」と叫ぶ。

 巨漢でありながらなかなか試合にダイナミックさが出てこなかったファレ。しかし、この日はEVILの多彩な攻撃バリエーションに対抗していく中で、立ちはだかる姿を存分に発揮した。ファレが準決勝に足りえる試合をもってきたともいえるし、EVILが引き出した面も大きいだろう。

 EVIL敗戦には意表を突かれたファンも多い。本誌では「春の祭典は、おやっと思う決勝カードにすることがデザイン目的のシリーズ」と記してきたが、棚橋・ケニー・みのるに続き、SANADA・EVILが敗れる“読めない”展開が続いた。

 昨今のプロレスメディア露出と内容充実、マッチメイクのハマりかたが奏功している点も多分にあるのだろう。オカダ・カズチカvs.タイガーマスクWの大田区大会が3,896人(超満員札止め)に対して、浜松で2,500人(超満員)を記録しているのだ。

 地方のプロレス熱に火をつけ続けるニュージャパンカップ。決勝20日の新潟・アオーレ長岡大会は、前売り券完売。機材設置席を解放することで、当日券を緊急発売して対処する。もちろんこの熱は、新日本プロレスワールドを通じて全国に波及する。

■新日本プロレス『戦国炎舞-KIZNA- Presents NEW JAPAN CUP 2017』
日時 3月19日(日)15:00
会場 静岡・アクトシティ浜松 2,500人(超満員)

<第1試合>
岡倫之
デビッド・フィンレー
○ジュース・ロビンソン
  9分32秒 パルプフリクション⇒片エビ固め
川人拓来
●北村克哉
永田裕志

<第2試合>
●TAKAみちのく
エル・デスペラード
  7分29秒  グリーンキラー⇒片エビ固め
外道
○邪道

<第3試合>
タイチ
金丸義信
飯塚高史
○鈴木みのる
  10分01秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
●タイガーマスク
獣神サンダー・ライガー
小島聡
天山広吉

<第4試合>
高橋ヒロム
●BUSHI
SANADA
内藤哲也
  11分22秒 ラ・マヒストラル
○田口隆祐
KUSHIDA
マイケル・エルガン
棚橋弘至

<第5試合>
タンガ・ロア
タマ・トンガ
●高橋裕二郎
ケニー・オメガ
  12分44秒 レインメーカー⇒片エビ固め
YOSHI-HASHI
矢野通
後藤洋央紀
○オカダ・カズチカ

<第6試合「NEW JAPAN CUP 2017」準決勝>
○バッドラック・ファレ
  12分20秒 バッドラックフォール⇒片エビ固め
●EVIL
※ファレが『NEW JAPAN CUP』決勝戦に進出

<第7試合「NEW JAPAN CUP 2017」準決勝>
●石井智宏
  22分32秒 レフェリーストップ
○柴田勝頼
※柴田が『NEW JAPAN CUP』決勝戦に進出

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