[週刊ファイト3月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
(c)テレビ朝日
▼視聴率4.8%~無念!ゴールデン放送予定のテレ朝『プロレス総選挙』12時13分から
by タダシ☆タナカ
・作為の糸口:OBレスラー投票との混ぜ方と「創世記」の質問誘導
・プロレス市民権のendless challengeと楽天モバイルYOSHIKI起用
テレ朝『プロレス総選挙』の平均視聴率が4.8%と発表された。二アライブ中継として同じく同夜の深夜放送となった1・4東京ドーム大会が1%台という惨敗を振り返るなら、翌朝仕事に向かうサラリーマンとの制約にもめげず、かなり健闘したには違いない。但し、そもそもアンケートなり、投票というのはコントロール可能だと言い切る向きも存在する。どう聞くのか、どの対象をサンプルに選ぶのかは恣意だからだ。ましてテレビ番組に「ガチ」はありえない。映画『クイズショー』の実話を持ち出すまでもなく、テレビとはやらせの媒体である。日本でも、黒柳徹子にヒントは事前に伝達されていると番組側が認めたこともあった。果たしてランキングはガチだったのか否か。
さらにまさかの日付越え! もとは日曜夜ゴールデン放送予定だったが、野球WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の4時間46分の死闘のために電子の番組表も延長、また延長となり、WOWOWのエリック・クラプトンが終わっても、まだテレ朝は延長タイブレークの中継をやっているという、プロレスファンにとっては悪夢の展開に。ようやく3月13日(月)、12時13分から録画中継番組が始まった。
不自然なまでにノア選手が登場したが…
正確な番組名は『現役・OBレスラー200人&ファン1万人がガチで投票!プロレス総選挙』とあり、195分繰り下げで放送されたにもかかわらず、予約録画機が延長を認識して、全2時間12分の番組はタイマー録画できていた。しかし、もちろん見て欲しい対象はそこまで二重に準備して待機していたマニア層ではない。たまたま日曜夜にチャンネルを回した途中から乗った組を含めて、どこまで視聴率を上げられるかであって、その観点からは業界的には落胆以外の何物でもない。また、「野球の次はプロレス」と番組冒頭にテロップがあったように、最初から延長になることは計算済みだったようで、ここまでの大幅延長は予想外だったとしても、編成局上層部にプロレスは舐められているとの批判はあって然るべきだろう。
さて、問題は質問の聞き方である。
1位(12964Pt) アントニオ猪木
2位(6562Pt) ジャイアント馬場
3位(5625Pt) タイガーマスク(佐山聡)
4位(4571Pt) オカダ・カズチカ
5位(4264Pt) 力道山
6位(4145Pt) 棚橋弘至
7位(3479Pt) ジャンボ鶴田
8位(3471Pt) 獣神サンダー・ライガー
9位(3129Pt) 三沢光晴
10位(2635Pt) スタン・ハンセン
11位(1940Pt) 長州力
12位(1863Pt) 武藤敬司
13位(1653Pt) 小橋建太
14位(1645Pt) 天龍源一郎
15位(1426Pt) ケニー・オメガ
16位(1413Pt) 橋本真也
17位(1363Pt) 蝶野正洋
18位(1266Pt) ハルク・ホーガン
19位(1151Pt) 真壁刀義
20位(773Pt) アンドレ・ザ・ジャイアント