“レジェンド”ビトー・ベウフォート敗れるUFCファイトナイト・フォルタレザ+LFA6 2大会


By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

 3月11日(現地時間)にブラジル・フォルタレザで『UFCファイトナイト・フォルタレザ』が開催された。
 今大会のメインイベントではミドル級マッチとして、同級ランキング9位のベテラン、ビトー・ベウフォート(ブラジル25勝12敗)と、同級ランキング10位でジ・アルティメット・ファイター・シーズン17の優勝者であるケルヴィン・ガステラム(アメリカ14勝2敗)が対戦した。
 ベウフォートは今年で格闘技生活20周年を迎えるベテランで、これまで元王者であるアンデウソン・シウバ、クリス・ワイドマン、ダン・ヘンダーソン、ホナウド・ソウザらと戦ってきた実力のある選手だ。今回の対戦を前に「ガステラム君の方から、戦いたいとの希望があったと聞いている。レジェンドを相手に、自分の力を証明したいのだろう。こちらも願ったり叶(かな)ったりだ。若い世代を相手に、自分の力を試したいと思っているんだ。彼は攻撃的ないい選手だよ。いい試合になるだろう」とコメントしていた。一方のガステラムは熱望した対戦を前に「ビトーの試合はずっと見てきている。いいときも悪いときもあったのだろうけれど、20年も続けていることには敬意を払う。これだけのキャリアがあれば、当然それだけの知恵と根性があるにきまっている。非常に危険な相手だ」と警戒しながらも、この試合の結末については「どういうわけか分からないのだけれど、僕が第1ラウンドでノックアウト勝ちをするような気がする」と自信を見せていた。
 試合はこのところ同じ階級のトップコンテンダーに2連敗を喫していたベウフォートは序盤から鋭いカウンターの左を放つと、膝蹴りやスピンキックを見せる場面もあったが、25歳の若きファイターであるガステラムの右フックから左ストレートのパンチをまともに食らい、仰向けに倒れたベウフォートはパウンドの連打を浴びてしまう。それでも、ベウフォートは脇を差して立ち上がり、観客席の大歓声を後押しに速射砲のワンツーで反撃。しかしながら、勢いをつけたガステラムの左がまたもベウフォートをとらえ、ガステラムが膝から崩れ落ちたベウフォートに追い打ちを浴びせようとしたところ、レフェリーが試合を止めに入りガステラムのTKO勝利となった。
ガステラム
「まずは神に感謝したい。三カ月間もトレーニング漬けで母の誕生日も祝えなかったから、みんな、母にバースデーソングを歌ってくれないか?これからレジェンドを倒すツアーを始めるつもりだ。次はアンデウソンと戦えたら嬉しいね。僕は相手をフィニッシュする力があると信じている。次の試合をしたい」
ベウフォート
「今夜はケルヴィンの方が良いファイターだった。僕の予想しないようないいパンチを当てたんだ。僕の契約ではもう一試合残っている。その試合はできれば地元のリオでやりたいんだ。今日の結果は僕の望むものではなかったけど、こうやって胸を張っているよ」

 さらに、セミファイナルでは、PRIDEミドル級グランプリ優勝者にして元UFCライトヘビー級チャンピオンであり、日本でも“ショーグン”のニックネームと共にその名を広く知られるマウリシオ・フア(ブラジル24勝10敗)が登場し、ライトヘビー級ランキング12位のジアン・ヴィランテ(アメリカ 15勝7敗)と対戦した。第1ラウンドには相手のパンチを被弾し、両足が止まるシーンも見られたフアでしたが、序盤から丁寧な打撃の打ち分けでしっかりとポイントを稼ぎながら相手の攻め手を封じ、3ラウンドに訪れた一瞬の隙を見逃さずに右のショートフックを一閃。この一撃を効かせたフアは全盛期と変わらぬ殺気を放つ連打で試合を締めくくり、見事なTKO勝利で連勝を3に伸ばした。

大会や選手の詳しい情報などは、UFC 公式サイトへ
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■ UFC Fight Night 106: Belfort vs. Gastelum
日時:2017年3月11日
場所:ブラジル・フォルタレザ

<ミドル級/5分5R>
○ケルヴィン・ガステラム(米国)
 1R 3分52秒 TKO
●ビトー・ベウフォート(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
○マウリシオ“ショーグン”フア(ブラジル)
 3R 0分59秒 TKO
●ジャン・ヴィランテ(米国)

<ライト級/5分3R>
○エジソン・バルボーザ(ブラジル)
 2R 3分35秒 KO
●ベニール・ダリウシュ(イラン/米国)

<フライ級/5分3R>
○レイ・ボーグ(米国)
 判定 3-0
●ジュシエ・フォルミーガ(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
△ベチ・コヘイア(ブラジル)
 ドロー 判定 0-1
△マリオン・レノー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○アレックス・オリベイラ(ブラジル)
 2R 2分38秒 リアネイキドチョーク
●ティム・ミーンズ(米国)


(C)LFA

 3月10日(現地時間)にテキサス州サンアントニオで『LFA 6: Junior vs. Rodriguez』が開催された。
 このLFA(Legacy Fighting Alliance)は、アクセスTVで全米に生放送されていたレガシーFCとRFAが合併された新団体である。レガシーFCのミック・メイナード社長が2017年よりUFCのマッチメーカーに就任する事になり、それに伴い同じアクセスTVで生放送されていたRFAと合併となった。共に全米で生放送されていた為、北米中堅MMA団体でも注目度が高く、レガシーFC、RFA共に王者になるとUFCやベラトールというメジャー団体との契約出来る事が多い。更に日本のアベマTVでの放送もスタートし、日本でも知名度が上がっている。
 今大会のメインは、レガシーFCや北米ローカル大会で活躍するレイ・ロドリゲスとブラジルのジャングルファイトで実績を積み北米に乗り込んできたヒバウド・ジュニオールが組まれた。試合はロドリゲスが判定勝ちとなり、ブラジルからの刺客を下して王座獲りへ前進した。

■ LFA 6: Junior vs. Rodriguez
日時:2017年3月10日(現地時間)
場所:アメリカ・テキサス州サンアントニオ

<フェザー級/5分3R>
○レイ・ロドリゲス(米国)
 判定 2-1
●ヒバウド・ジュニオール(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
○アリク・アンダース(米国)
 1R 1分35秒 TKO
●ラリー・クロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○マッケンジー・ダーン(米国)
 判定 3-0
●キャサリン・ロイ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
○リチャード・オドムス(米国)
 2R 1分25秒 TKO
●ウィリアム・ホフマン(ブラジル)

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 by 稲垣 收
・「マクレガーよ、さっさと契約書にサインしろ!お前が本物のボスならな」(メイウェザー)
・「マクレガー戦をやりたがってるのはメイウェザーの方だ。彼の引退試合のPPV売り上げはさんざんだった」(デイナ・ホワイト社長)
・「俺にはメイウェザーなんか必要ない。ヤツの頭は俺の拳より小さいぜ」(マクレガー)