[ファイトクラブ]タグチ・ジャパン69%の実力とAJスタイルズMVP:レスリング・オブザーバー大賞の深淵

[週刊ファイト3月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

―― レスリング・オブザーバー大賞が発表されました。大方の予想通り、AJスタイルズが2年連続です。

1 AJスタイルズ 2,920
2 オカダ・カズチカ 2,637
3 内藤哲也 2,610
4 ケニー・オメガ 1,530
5 宮原健斗 189
6 棚橋弘至 145
7 クリス・ヒーロー 134
8 ボラドールJr. 125
9 ケビン・オーエンズ 99
10 中邑真輔 73

オフレコ 今週は、かまやつひろしさんが亡くなった原稿締め切りの2日木曜に、NHK『SONGS』がX-JAPANをまたやったことかなぁ。つい昨年末にもドキュメンタリー映画公開前だからと番組やったばかりなのに・・・。今回は「最新章」というサブタイトルで、英国ウェンブリー・アリーナ公演直前の様子を捉えて、「メンバーの平均年齢が50歳になった」とかナレーションが入ってた。まぁ、常識的には反トランプ色を鮮明にしたアカデミー賞授賞式なんだろうけど。

―― (無視して)いつも早すぎると言われる本誌は、「そのAJスタイルズよりも凄いのがケニー・オメガだ」と書いてきて、彼は4位に入ってます。

オフレコ だから、「高島平九丁目の惨劇」は8年前なんだって。1本(過小評価とは何か? 反トランプのアカデミー賞とマット界)、先に発表してある原稿でも「ケニー・オメガが来るって活字に残してある」って煽っておいた。
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―― 5位の宮原健斗以下は、得票数がガクんと落ちるから余り順位に意味はありません。わかってない奴が、タナ―(棚橋弘至)は落ちたなぁとか言うかもと思って・・・。世界標準での四天王が、「AJ、オカダ、内藤、ケニー」というのが重要かと思います。

オフレコ だから、12月に『鷹の爪大賞2016』を編集していて、いかに宮原健斗の表紙が多かったかと、ちゃんと考察もしてるでしょ。

―― (話がかみ合わないまま)内藤がグッズの売り上げ含めて集客のエースだってことは北米のマニア筋にも報告はされてます。それでも真の重責を担いつつ名勝負製造マシーンのオカダも高く評価されているのが嬉しい限りです。なんやかんや言われても、IWGP王者として会社の看板背負ってるのはオカダですから。もっとも、アニメ『タイガーマスクW』に出てくるオカダは、本人とかけ離れているそうですよ。まったく見てないんでなんも言えませんけど。

オフレコ オカダはLOVE MACHINEや。当て字で「愛魔疹」と綴ったら、次の見出しに使えると入知恵されたんで、オカダ讃歌用にとってある。それにしても、セブンイレブンの「ダブルナッツチョコ」は旨い。

―― (無視して)AJの職人芸が、WWEの壮大なバラエティショーに「本物のレスリングを体現している」という評価なんですかねぇ。

オフレコ 思い起こせば現地時間の2014年2月9日、ニュージャージー州で行われたCZWの15周年記念大会に僕は居た。そこで、AJと東海外のインディー裏ボスことトミー・ドリーマーが極秘会談。「プリンス・デヴィットが抜けたので、俺とBullet Clubに入らないか」という・・・。
しかし、参謀役での参戦を画策していたトミー・ドリーマーにはオファーが来ない皮肉が。
あれから3年、新日本プロレスを経てAJはスマートと呼ばれる大人のファン層に絶大に支持されるようになる。僕はその昔、AJの出ているROHの日本版VHSの解説を日高郁人とやったけど(笑)。


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―― WWEユニバースにとっては一連のジョン・シナとの抗争の記憶が鮮明なんじゃないですか? 飽きに、飽きられてブーイングと声援が交互にくるキャラになっていたシナにとっても、AJとの抗争によって名勝負が作れる、やっぱりエースなんだと再評価にもなりましたから。

オフレコ 7月1日の両国国技館、さらに現地時間8月21日、LAのステイプル・センターで開催された『サマースラム』でもシングルでシナはAJに寝ている。あのシナ様がダウン役をリードして光り輝くという、プロレス底なし沼の究極をみせつけた。

WWE Live Japan 2016年7月1日(金)両国国技館大会より
○AJスタイルズ
 17分47秒、フェノメナール・フォアアーム⇒片エビ固め
●ジョン・シナ

―― WWEの場合、延々と同じカードを各地でやりますから、天王山の『サマースラム』では練りに練った、試してイマイチ流れが乗らなかった削ぎ落すところは落とした凝縮版の集大成を披露する。AJのMVPには、ジョン・シナの貢献抜きに語ると罰が当たります。

オフレコ あと、1位を内藤に入れる者、オカダに入れる派でわかれちゃったから、1位が5点、2位が3点、3位が2点の5-3-2計算なんで、AJが集計上生き残った面はあろう。

―― いずれにせよ四天王は「新日じゃん」という。スマート層は新日ワールドに入ってることが条件になっている。良くも悪くも・・・。それを反映しての投票結果ですね。

オフレコ 1年前の号にも書いてますよ。簡単便利なeasypay電子書籍を買って下さい。

年間最高抗争賞マクレガー/ディアス1位、シナ/AJ2位とPPVの違い

オフレコ 「年間最高抗争賞」の項目となると、本誌と同じくプロレスも格闘技も扱うレスリング・オブザーバーの場合、シナAJよりも、マクレガー/ディアスのほうが圧倒的な1位だったのが面白い。数字には勝てない。そこはオブザーバーの読者はよくわかっている。マクレガーと悪童ディアスの抗争で、信じられないPPVの成約件数を稼いだからね。

1 コナー・マクレガーvs.ネイト・ディアス 3,582
2 ジョン・シナvs.AJスタイルズ 940
3 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンvs.CHAOS 848
4 シャーロットvs.サーシャ・バンクス 566

―― でも、WWEはPPV大会をネットワークに移行させてますから、単純比較はダメですよ。UFCファイトパスは、PPVはやらない条件だから。

オフレコ ただ、コナーが最初、負けちゃったことで抗争アングルが激化していく過程は、プロレスと同じじゃないかと言われたら? エンタメ・スポーツの大衆感情操作は、結局はケツがガチンコであるかないかは皆が思っているほど重要じゃない。

―― 本誌や、北米のスマート向き媒体はそれで納得しても、まだまだよくわかってないファンの方が圧倒的多数派というのも事実です。我々は全体ユニバースの1%を対象としてますから。

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