[ファイトクラブ]谷川貞治の『プチ格闘技通信』第77回 女子武道エンターテイメント『SEI☆ZA』旗揚げ

[週刊ファイト1月26日号]
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第77回
 女子武道エンターテイメント『SEI☆ZA』旗揚げ
 Photo by シン上田
 『巌流島』とはどこが違うのか?
・新しさの発見!『SEI☆ZA』は異種格闘技戦にこだわっていない
・新しい女子カクというより新しい女子プロレスに近い『SEI☆ZA』
・巌流島は「公平な異種格闘技戦」『SEI☆ZA』は「育成型格闘技」

 1月19日(木)、後楽園ホールで『SEI☆ZA』という女子武道エンターテイメントの旗揚げ戦が行われた。道着を着て、丸い円形の舞台で闘う。ルールも似ていることもあり、『SEI☆ZA』は女版・巌流島というイメージが強い。

 しかし、私は山口日昇とは長年の友人だが、厳密にいうと、巌流島と『SEI☆ZA』は資本関係も何もなく、たまたま偶然、二人共「これからの時代は武道だ!」と考えたに過ぎない。そこで、お互い協力できるところはしようということで、『大武道』という本を一緒に出版したり、巌流島では山口氏に田村潔司のブッキングをお願いしたり……………そういう関係だ。

 だから、私は『SEI☆ZA』の演出やルール、マッチメイクなどの会議にも出席したことはなく、何が行われるかよく分からないまま、当日の旗揚げ戦を見に行った。そこで私は『巌流島』と『SEI☆ZA』の違い、『SEI☆ZA』の進むべき方向について分かったことがあったので、感想とともにお伝えしよう。

 まず、巌流島と『SEI☆ZA』の決定的違い。私は武道エンターテイメント『巌流島』を企画する上で、最大のコンセプトを「公平な異種格闘技戦」と位置付けた。武道とはそもそも実戦を想定した「武術」が前提にあり、そこに武士の思想・哲学を取り入れて「武道」に昇華させたもの。したがって、試合は同じルールで闘って一番を決める「スポーツ」ではなく、「他流試合」=異種格闘技戦が前提にある。興行としても、世界中からまだ見ぬ武術、格闘技を集めて異種格闘技戦イベントを開いた方が、ウケると考えたのだ。
 そこで巌流島では、カポエイラやクラブマガ、セネガル相撲、ジークンドーといった未知の格闘技の強豪を集めて、それがプロレスや空手、柔道と闘ったらどうなるかという試合を見せている。武道=異種格闘技戦が巌流島の最大の特徴である。

新しさの発見!『SEI☆ZA』は異種格闘技戦にこだわっていない

 しかし、『SEI☆ZA』は異種格闘技戦にこだわっていない。

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