[ファイトクラブ]格闘技復興の狼煙!タブーに斬り込む年末RIZIN総括と称賛

[週刊ファイト1月12日号] [ファイトクラブ]公開中

▼格闘技復興の狼煙!タブーに斬り込む年末RIZIN総括と称賛
 by タダシ☆タナカ Photo:タダシ☆タナカ 今泉克巳 シン上田
・6時間興行への疑問とKNOCK OUT旗揚げ2時間半の神興行比較
・中井りんSM女王 紀左衛門KISSあびる優 小池の旦那・坂田亘
・女子プロ堀田祐美子の功罪~欠場に呪われたRIZINと那須川天心

 年末格闘技、RIZINが12月29日と31日にさいたまスーパーアリーナで行われ、徐々にではあるが格闘技が復興している手ごたえを感じた。とかく、悪く言いたがる論客が多いRIZINであり、初日に関しても、コメントを求めるいきなりの切り出し方が「ガラガラだったらしいねぇ」と、すでに誰かに吹き込まれたようなのもあった。大晦日の主催者発表観客数が19357人と出ても、「実券は少ないと思う」と真顔で話す関係者も複数いた。しかし、普段から格闘技の会場で取材する専門誌記者の立場からすれば、この10年の落ち込みの激しさを体感しているだけに、恰好としては満杯に見えた大晦日の会場光景など、よくぞここまで持ち直したものだと感謝が先に出てしまう。明らかに新しい客が確実に足を運んだことは間違いないのだ。それだけでも凄いことだとの感慨が先に立つ。
 但し、良くも悪くもテレビ格闘技である。招待客と実券の比率は企業秘密にせよ、視聴率はガチンコであり、RIZINが立ち上がった前年より落ちている現実は指摘せざるを得ない。注目のフジテレビRIZIN中継は、前年の計測が20:45~22:30での7.3%だったのに対して、本年は19:00〜21:00のブロックで7.1%、続く21:00〜22:35のブロックは5.7%と、分け方の工夫はあるものの少し落ちてしまった。対するNHK『紅白』は、21:00〜23:45が40.1%と、過去最低の39.2%からなんとか40%の大台を奪回した。コーラスをバックにしたピコ太郎、シン・ゴジラ、さらに昨年に続きX-JAPANの♪紅を投入して、すでに会場での試合が終わり、ネットで結果を知ってしまった者がNHKにチャンネルを合わせたのだろうか(笑)。

 TBSの魔裟斗-五味隆典は、前年のトリ時間帯9%に対して、本年は番組の早い時間帯にシフトしたこともあるが6.3%だった。二度目の焼き直しは厳しかったと言えよう。同じことがフジテレビにも言えて、前年は29日と31日の両方が地上波で放送されたが、本年は大晦日のみ。2日前の巨大な番宣がない以上、恐らくはフジも下がることを予想していたと推定され、時間帯のブロック分けのレトリックを準備して、なんとか「横ばいだった」と書いてもらえるよう工夫を凝らした感がある。それでも、十分に大健闘には違いない。瞬間では紅白を抜いたという2003年の昔話は、環境のみならず時代も変わった2016年とは土壌が違い過ぎて比較対象にならないと知るべきだ。
 また、31日しか地上波中継がないとうことは、予算の面でも旗揚げの前年のように贅沢は出来ないことを意味するのみならず、前回はソフトバンクがスマホ向けコンテンツの確保に向けてスポンサー資金を救出したが、その後は話がまとまらなかったハンディをも加味する必要がある。主催者側に立ってみれば、よくぞここまで頑張ったと誉めてやりたい。なにかとケチを付けたがる輩が多いRIZINだが、面白い中身を提供していたと思うし、重ねて新しいお客さんがチケットを買った事実を抜かしては、どんな鋭い総括記事もバランスを欠くと釘を刺さざるを得ない。

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