RIZINミルコ・クロコップがキング・モーをKO!中井りんが村田夏南子を締めた!ヒース・ヒーリング裏MVP

■ Cygames presents RIZIN  日本の大喧嘩、世界の大喧嘩
日時:12月29日 開場・13:30 開始・15:00 
会場:さいたまスーパーアリーナ

【試合結果】
RIZINトーナメントルール:5分2R / インターバル60秒
<第13試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(2) 5分2R(延長1R)>
○ミルコ・クロコップ (クロアチア/クロコップ・トップチーム)
 2R 1分41秒 ボディーブロー⇒グラウンドパンチ
●キング・モー(米国/ベラトール)97.0kg
デュラン・デュランの♪The Wild Boys、まだまださいたまスーパーアリーナで流れるんです。

 プロレスなら予想が百発百中でも、格闘技は何が起こるかわからない。ともに「日本がホーム」と広言する新旧対決、特にミルコにとっては初来日から20周年の節目でもあったが、キング・モー勝利の予想は見事に裏切られる。2R、的確なボディーブローがモーのレバーに命中すると、うずくまったモーにすかさずグランドパンチを浴びせてレフェリーがストップ。ロープ際の攻防だったこともあるがモーは場外に出た。ダメージはあったということだ。


<第12試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(2) 5分2R(延長1R)>
●高阪 剛(ALLIANCE)
 判定3-0
○バルト(エストニア/チーム・バルト)

 ヒース・ヒーリングがお客を味方に付けた後のカードだったが、今度はバルトが激しいブーイングを浴びた。なにしろ180kgである。高阪でも、あの重圧の前にはなすすべがなかった。一方で、バルトも究極の破壊を見せつけるわけでもなく、今回もまたKOでもなければ一本勝ちでもない。正直、上の方から見ていると6時間興行の疲労ピークと重なり、ただただ眠たくなるばかりだった。


<第11試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(3) 5分2R(延長1R)>
●ヒース・ヒーリング(米国)
 判定3-0
○アミール・アリアックバリ(イラン/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/フルメタルドージョー(タイ)推薦)

 本日の裏MVPはヒース・ヒーリングだ。8年のブランクで、1Rはアミールの猛攻をしのいだだけでも偉いが、入場前の煽りビデオで昔のPRIDEでヒザをぶち込むヒースの映像が効いたのか、2R、ガス欠を起こしてBlow-upしたアミールにヒザをぶち込む場面ではお客さんが歓声を同期させる感情移入を爆発させる。お客さんを味方につけた選手は強い。一体誰が、ヒースのここまでのがんばりを予想できただろうか?


<第10試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(4) 5分2R(延長1R)>
○ワレンティン・モルダフスキー(ロシア/ユニオンMMAオブ・ロシア推薦)
 判定3-0
●シモン・バヨル(ポーランド/KSW推薦)


<第9試合 女子57.15kg契約 5分3R>
○中井りん(パンクラス ヴィーナス/パンクラス女子バンタム級王者)
 3R 1分16秒 チョークスリーパー
●村田夏南子(フリー)

 ともに愛媛県出身で、同じ柔道道場にも通った二人の宿命の対決。事前の煽り番組で柔道の先生が中井を「本番に強いタイプ」と評していたが、本誌の予想が外れて村田夏南子はタップした。インフルエンザの影響は言い訳になろう。会場スクリーンには女子レスリングの登坂絵莉が実況席なのが確認できたが、地上波フジ放送は大晦日になる。


<第8試合 56.7kg契約(フライ級) 3分3R>
○那須川天心(チーム天心/ISKAオリエンタル世界&RISEバンタム級(-55kg)王者)
 1R 2分47秒 グラウンドパンチTKO
●ニキータ・サプン (ウクライナ/オクタゴン・キエフ)
 事前の告知では「TARGETから所属変更」と書いてあったのに、セコンドには伊藤隆代表がいるじゃないかとか思いながら見ていたが、ニキータ・サプンもかませ犬で呼ばれた選手ではなかった。腕十字は決まったかに見えたが、そこは18歳の那須川天心だけに柔軟な身体でなんとか抜け出し、最後はパウンドで未知の強豪を仕留めた。試合前、格闘技界の”神童”には、プロレス界の”神童”なのか、カメラは客席の飯伏幸太を映していた。

那須川「少し焦って極められそうになったんですけど、キックボクサーでも総合で勝てると証明できたと思います。すぐ終わったんで31日、もう1試合、どうですか? 皆さん見たくないですか? 高田さん、もう1試合組んでください」

大会後

榊原信行代表「正直、天心の靭帯は伸びていますが、グランプリの途中の試合のダメージのようなもので、ドクターストップはかかっていません。(チャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットのビザが降りず来日不可で中止となった)木村“フィリップ”ミノル戦の代わりに、あえて第1試合に組みます。今回、フライ級の試合がたくさんあるので、穴が開いた場合に備えるバックアップとして、海外勢のセコンド等でフライ級の選手も来日していますので、その中から選ぶかもですが、明日発表します」

休憩

<第7試合 70.3kg契約(ライト級) 1R10分・2R5分>
○宮田和幸(BRAVE)
 1R 6分39秒 腕ひしぎ十字固め
●アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)王者)
 よくよく思い出せば、キックルールにも挑戦してる宮田和幸。近年はほされ気味だったが本来の総合ルールなら、まだまだ本格転向とは言い難いアンディ・サワーの敵ではない。きっちり腕ひしぎ十字固めで一本を奪った。一方のアンディは、いわゆるレスラー型にいいところなく二連敗。榊原信行代表も「課題」を口にした。

<第6試合 60kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分>
○元谷友貴(CB IMPACT/元DEEPフライ級王者)
 判定2-1
●アラン・ナシメント(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)

 4月の『RIZIN 1』名古屋大会で対戦予定も、元谷の減量ミスで中止になった因縁カード。今回は契約体重を60kgに上げ、両者とも60.kgピッタリというのも凄いことだが、寝技の攻防はマニアには高度でスリリングでも、大会場の遠くから見る一般客には退屈と思われたかも。それにしてもナシメントにつけた審判がいたのは解せない。

<第5試合 56.7kg契約(フライ級・肘有り) 1R10分・2R5分>
○和田竜光 (吉田道場/DEEPフライ級王者)
 判定3-0
●カイ・カラフランス(オーストラリア/タイガー・ムエタイ)
※カイ・ラフンス選手は規定の体重を 1.4kgオーバしため、ファイトマネの25 %を没収。また、カイ・ラフンス選手はイエロードが1枚出された状態で試合開始とし、和田竜光選手が勝利した場合のみ公式記録とする。

<第4試合 68kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分>
○矢地祐介(KRAZY BEE/パンクラス・ライト級5位、元PXCフェザー級王者、元修斗環太平洋ライト級(65kg)王者)
 1R 0分19秒 左飛び膝蹴りTKO
●マリオ・シスムンド(フィリピン)
 マニー・パッキャオのそっくりさんマリオ・シスムンドだったが、ゴングと同時に猛攻を仕掛けた矢地祐介に秒殺された。

<第3試合 女子48kg契約 5分3R>
●浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
 判定0-3
○アリーシャ・ガルシア(米国/CSW)

 業界関係者で驚いた者が一人も居ない(笑)というジョシュ・バーネット先生の禁止薬物陽性ニュースの最中だったが、弟子のメキシカン、その名もアリーシャ・ガルシアは強かった。寝技になっても天助桟敷席にも聞こえるジョシュ先生の指示もあって、どっちに回ったら良いかわかってるのは凄い。期待の星だった浅倉カンナ、入場は女子高生の制服だったが、大舞台に萎縮してしまった風に見えた。もっとも、初めての異国の地で闘う外国人選手のほうだってビビってもおかしくない以上、単なる当て馬かもしれないアリーシャ・ガルシアは名前を覚えられた。

<第2試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント・リザーブファイト 5分2R(延長1R)>
○ワジム・ネムコフ(ロシア/ユニオンMMAオブ・ロシア推薦)
 1R 0分55秒 グラウンドパンチKO
●アリソン・ヴィセンテ (ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
 北欧メタルNighwishの♪NEMOがまたしても大音量で会場に流れた時点で、皇帝ヒョードルの継承者ワジム・ネムコフが勝っていたかも。

<第1試合 70.3kg契約(ライト級・肘有り) 1R10分・2R5分>
○北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/DEEPライト級王者、パンクラス2位)
 1R 8分10秒 フロントチョークスリーパー
●ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム)

 第一試合はなんであれ重要。ブンブン打撃を当ててくるデトロイトの蹴撃王に北岡の顔面は真っ赤に染まったが、最後の最後で伝家の宝刀、フロントチョークスリーパーが極まる大逆転劇。「俺、フジテレビ写るよね!」のマイクはご愛敬。「明日からまた生きるゾ!」は船木誠勝のパクリ。最後まで笑かせてくれたトランス北岡劇場でした。

高田劇場、初日はトランペット演奏!

詳細版は週刊ファイト1月12日号オカダxオメガ1・4新日RIZIN女子サーカス巌流島坂口政二IGFに掲載されました。

▼クレジットカード決済、銀行振込み対応~電子書籍のご注文はこちらから!強烈最新刊440円カートへ
wf066Chirashi-718週刊ファイト12/29-1/5号欠場RIZIN最強タッグ抗議録プ本DeepパンクラスSEI☆ZA豆腐