(C) Photo Courtesy of UFC
2014年3月1日にマカオで『TUF China Finale』が開催された。大会名の通り、中国版ジ・アルティメット・ファイター決勝大会であり、今年からはナンバー大会やFOX以下の大会は特に地域ローカル色を強めていくという戦略の通り、アジア国籍の選手を多く集めた大会となった。
そんな中、メインでは激戦区ウェルター級で上に上がる為のつぶし合いといえるキム・ドンヒョンとジョン・ハザウェイの一戦だ。マカオというアジア圏という事もあり、ドンヒョンがハッスル。3Rに衝撃的なスピニングエルボーを決めてハザウェイをKO。衝撃的な結果で大会を締めくくった。
中国版TUFの決勝はジャン・リーポンとワン・サイで争われ、僅差の判定でリーポンが判定勝ち。若手登竜門番組なので当然だが、知名度もなく、まだまだ色々な面で粗さを感じる一戦だった。
アジアローカル色が色濃い中、唯一、メジャー感が溢れるカードだったのが、マット・ミトリオン対ショーン・ジョーダンの一戦だった。元NFLフットボーラーであり、ジ・アルティメット・ファイターでも人気者だったミトリオンと、同じくアメフト経験もあるジョーダン。共に剛腕を振り回しKOを狙う、金の取れるファイターだ。そんな期待にこたえる様に1Rから迫力のある殴り合いを行ない、最後は、ミトリオンがジョーダンを金網に追い詰めてラッシュ。ジョーダンが崩れ落ちたところでレフリーがストップ。これぞヘビー級という迫力ある試合をしてくれた。
また、日沖発も登場。相手のアイヴァン・メンジヴァーは階級下から上げてくるので、体格的にも日沖有利で1R、2Rはテイクダウンを奪ってポイントを稼いだものの、3Rにメンジヴァーのカウンターを食らって日沖はダウン。血だるまになってあわやと思われたが、1～2Rの差があって日沖が判定勝ちした。
プレミアムカードには、日本の徳留一樹が登場した。非常に接戦だったもののスプリット判定で残念ながら敗れている。
■　TUF China Finale
日時：2014年3月1日
場所：マカオ
＜ウェルター級＞
○キム・ドンヒョン
　3R 1分02秒 KO
●ジョン・ハザウェイ　
＜TUF: Chinaウェルター級トーナメント決勝＞
○ジャン・リーポン
　判定　2-1
●ワン・サイ
＜ヘビー級＞
○マット・ミトリオン
　1R 4分59秒 TKO
●ショーン・ジョーダン　
＜フェザー級＞
○日沖 発
　判定　3-0
●アイヴァン・メンジヴァー
プレミアム・カード
＜ライト級＞
○ナム・ウイチュル
　判定　2-1
●徳留 一樹
＜バンタム級＞
○ヴァウアン・リー　
　判定　3-0
●ナム・ファン
＜ウェルター級＞
○ワン・アンイン
　1R 5分00秒　TKO
●アルバート・チェン
＜フェザー級＞
○マーク・エディバ
　判定　3-0
●ジュマビエク・トルスン
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