(C) Photo Courtesy of UFC
2013年11月30日、UFCの本拠地であるネバダ州ラスベガスで『TUF 18 Finale』が開催された。
この大会は、新人育成リアリティ番組『TUF 18』のファイナルという事で、メインで組まれたグレイ・メイナード vs. ネイト・ディアスこそ、勝者が次期タイトル挑戦者になってもおかしくない掛け値なしのメインで行なわれるカードだが、他は、TUFの決勝をはじめ、TUF参加女子選手のカードという普通ならメインカードに組まれそうもないものがメインで組まれ、逆に、レスリングエリート、ジャレッド・ロショルトのUFCデビュー戦や、日本でも活躍したマキシモ・ブランコ、ハニ・ヤヒーラなどのカードがプレミアムカード（アンダーカード）で組まれるという通常とは違うカード編成となっていた。
ちなみに『TUF 18』はWOWOW UFC-究極格闘技-で放送予定となっている。
UFCオフィシャルホームページ
WOWOW UFC-究極格闘技-
そして、メインで行なわれたグレイ・メイナードとネイト・ディアスは、過去1勝1敗であり3度目の対戦、決着戦となる。実力拮抗と思われたが、ディアスが圧倒。最初にテイクダウンを奪ったのはメイナードだが、立ち上がったディアスがカウンターでパンチをヒットさせる。ぐらつくメイナードを見て、チャンスとばかりに、一気呵成にラッシュするディアス。スタンドで滅多打ちになるメイナードを見てレフリーがストップ。ディアスが豪快なTKO勝利で、ライバル対決を制した。
また、注目のレスリング・エリート、ジャレド・ロショルトがUFCデビューを果たした。ジャレド・ロショルトは”ビッグ・ショー”のニックネームを持つ120キロの巨漢戦士だが、レスリング、オールアメリカン選抜の実績をもち、兄にUFCで活躍していたジェイク・ロショルトがいる。もっとも兄ジェイクはミドル級だが、弟ジャレドはヘビー級であり、かつてあのアリスター・オーフレイムが、ブロック・レスナー対策として、練習相手に抜擢した選手でもある。ローカル大会でも連勝し、UFC入りの手土産にしようと2012年にディリック・ルイスとのLegacyFCヘビー級王座決定戦を行なった。しかし1Rは得意のレスリングで圧倒するも、2Rにはスタミナ切れで失速、ルイスのラッシュを食らってKO負けをしてしまっている（この実績でルイスはUFCと契約、しかし直後に怪我をした為デビューが遅れている）。それでも、再びローカル大会で4連勝し、ロショルトはUFCと契約した。対戦相手のウォルト・ハリスもルイスと風貌が似た黒人選手で、アマチュアボクシングの経験もあるストライカー。すぐにテイクダウンにいけないロショルトから、1Rにフック連発でハリスがダウンを奪う。悪夢再びと思われたが、ロショルトが持ち直し、遂に3Rにか片足タックルでテイクダウン。こうなるとレスリングエリートの本領発揮で、逃げようとするハリスを押さえつけ上をキープし、鉄槌、肘打ちと畳みかける。結果は、ロシュルトが逆転の判定勝ちとなった。
日本の戦極で活躍したマキシモ・ブランコはアキラ・コロッサーニを相手に、試合開始早々、飛び込んでいきパンチで金網際まで追い詰めテイクダウン。しかし、立ち上がろうとするコロッサーニの顔面に膝蹴りを叩きこんでしまった為、グランド状態の相手の頭部にキックをするという反則がとられて、反則負けとなってしまった。
■　TUF 18 Finale
日時：11月30日
場所：アメリカ・ネバダ州ラスベガス
＜メインイベント　ライト級＞
○ネイト・ディアス
　1R 2分38秒 TKO
●グレイ・メイナード
＜TUF18 女子バンタム級トーナメント 決勝＞
○ジュリアナ・ペニャ
　1R 4分59秒 TKO
●ジェシカ・ラコージー
＜TUF18 男子バンタム級トーナメント 決勝＞
○クリス・ホールズワース
　2R 2分10秒 チョークスリーパー
●デイヴィー・グラント
＜女子バンタム級＞
○ジェサミン・デューク
　判定　3-0
●ペギー・モーガン
＜女子バンタム級＞
○ラケル・ペニントン
　判定　3-0
●ロクサン・モダフェリ
プレミアムカード
＜フェザー級＞
○アキラ・コロッサーニ
　1R 0分25秒 反則
●マキシモ・ブランコ
＜フェザー級＞
○トム・ニイニマキ
　判定　2-1
●ハニ・ヤヒーラ
＜ヘビー級＞
○ジャレッド・ロショルト
　判定　3-0
●ウォルト・ハリス
＜ウェルター級＞
○ショーン・スペンサー
　判定　3-0
●ドリュー・ドバー
＜キャッチウェイト（127.5ポンド）＞
○ジョシュ・サンポ
　2R 4分31秒 チョークスリーパー
●ライアン・ベノイット　
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