キッスの世界12年ぶり復活 女子プロ豪華オールスター10・1今井良晴追悼興行規模拡大

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 18日、10月1日に後楽園ホールで開催される今井良晴追悼興行の2度目の記者会見が開かれ、当初の発表の女子4試合、男子1試合から、さらに女子の試合を追加して恐らくは6、7試合の豪華オールスター大会になることが発表された。これは、大勢の選手、スタッフが名乗り出たからに他ならない。
 『中野のぶるちゃん』を記者会見場に提供したブル中野実行委員が「今井さんがくれたチャンス、皆で送りたい」と決定カードを報告。特に第4試合カードは、対抗戦ブームの際の今井さんの功績を讃えるもので、当時のキーマンに出ていただく目論見だという。

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 メインイベントに出場する井上京子は、「中野さんから朝の4時に電話がかかってきて、『私たちがやらないと誰がやる』と5時まで酔っ払いつつ説得された」と参戦の経緯を披露。年間200だの250だの大会数をこなしていた巡業生活で、「体育館で合気道の型をやっていたり、相撲の四股を踏んでいた姿が忘れられない」という。「思いが届くようがんばる」と決意表明。
 伊藤薫は、「入ったのもほぼ同じ時期。前川久美子から連絡があり、亡くなる一週間前に見舞いに行ったら痩せていたが、いったん戻った段階。『今井が死ぬって噂流れたんだろう』と最後まで笑顔で、全女の頃と一緒だった」という。「伊藤薫25周年(10月27日新宿FACE)のチラシを持って行ったら、『行くよ』と言ってくれた」そうで、「寝る間も惜しんでよく働く人たちで、つらい時期でも『お前ら寝なくてイイんだよ』と笑顔だった」話も披露。釣りに行ったり、野球やったりもした思い出があるという。
 スターダムからは夏樹☆たいようが、「普段は組まない(今回出席した)チームになるが、全女魂を感じて欲しい」と口火を切れば、脇澤美穂は「全女の時はケンカばかりしていた。ちゃんこ屋”時津洋”で今井さんが店長になり、そこでバイトするようになって仲良くなった」と経緯を語り出した。

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 高橋奈苗は、2000年に”キッスの世界”でデビューできたのも、今井さんがいたから。生みの親だったと強調。キッスの世界はつんくプロデュースのユニットで、デビュー曲♪バクバクKissはオリコンチャートで初登場43位、2週目77位だったという。ひとしきり”キッスの世界”の話題で盛り上がり、12年ぶりの再結成が画策される運びとなった。
 高橋個人としては、「新人95年頃に地方巡業中に逃げだしたら、車で追いかけられて連れ戻された」エピソードを紹介。4月29日の両国国技館大会では、「お前たちのやっていることは間違ってないからがんばれ」と励まされたという。
 今井さんのコールは独特の抑揚があり、しゃべるのも上手で休憩時間の際はコメディアンばりだったと思い出話が続く。特にミゼット試合のコールが傑作で、「汚い肥満児ブッタマン」等が忘れられない。8月のスターダム後楽園大会では、追悼で今井さんの声を流していた。
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 亡くなる2日前に見舞いに行ったが、もう足で歩けない、食べることが出来ない状態でしゃべれなかったが、「気合いだ!」と呼びかけると、反応してこぶしを挙げたのだという。
 いろんな事情から袂を分かれた面子も、皆が同じ思いでリングに上がることなる追悼興行、女子プロレスのオールスター戦でもあり、ますます見逃せない大会であろう。

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■ 今井良晴リングアナ追悼興行 後楽園ホール大会
日時:10月1日(火) 18:00開場・19:00開始
会場:後楽園ホール
主催:追悼興行実行委員会(事務局:大日本プロレス内)

【決定カード】
<メインイベント 全女再現>
ジャガー横田、ダンプ松本、井上京子
vs.
豊田真奈美、伊藤薫、渡辺智子

<セミファイナル スターダム提供試合>
高橋奈苗、夏樹☆たいよう、脇澤美穂
vs.
世Ⅳ虎、岩谷麻優、紫電イオ

<第4試合 タッグマッチ20分1本勝負>
堀田祐美子、アジャ・コング、下田美馬
vs.
尾崎魔弓、コマンド・ボリショイ、GAMI

<第3試合 追悼バトルロイヤル>
参加決定選手:吉田万里子、神取忍、井上貴子、遠藤美月
男子1試合(大日本プロレス)
女子4試合予定

<第2試合 大日本プロレス提供試合>
関本大介、佐々木義人、田中稔(WRESTLE-1)
vs.
石川晋也、岡林裕二、橋本和樹

<第1試合 女子タッグマッチ>
調整中
他参戦選手:アイスリボン志田光、藤本つかさ、春山香代子、春日萌花、プロレスリングWAVE桜花由美、渋谷シュウ、紫雷美央、センダイガールズ仙台幸子、DASH・サチコ、我闘雲舞

協力:JWP、LLPW-X、OZアカデミー女子プロレス、センダイガールズプロレスリング、プロレスリングWAVE、アイスリボン、スターダム、ワールド女子プロレスディアナ(順不同)
主催・問い合わせ先:今井良晴追悼興行実行委員会 045-507-1751
チケット料金:最前列スーパーシート 7,000円、特別リングサイド 5,000円、リングサイド 4,000円、指定席 3,000円、バルコニースタンド 3,000円
※当日はすべて500円増
尚、同大会での収益は全てご遺族へお渡しさせて頂きます。

当日参加、元全女スタッフ
笹崎勝己、沖田佳也、氏家清春、松丸元気、村山大値、Tommy(トミー蘭)
 大会は、祭壇を設ける等を現在検討中。セレモニーは全日本女子プロレス中継の実況でお馴染みの志生野温夫氏が担当予定という。
ブル中野「殴り合いのケンカ寸前もあった」エピソード
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