今週の「マット界舞台裏」は、秋山だけが全日プロに参戦、ノアの選手へのオファーが激減している原因に迫る!

110929hyoushi.jpg 10月23日の全日本プロレス両国国技館大会で、諏訪魔の三冠ヘビー級王座にプロレスリング・ノアの秋山準が挑戦することが決まった。
 今年の『チャンピオン・カーニバル』に秋山が出場した際に、すぐにでも挑戦するのかと思われたが、TARUによる暴行事件や全日プロの経費削減などが重なり、ノアとの交流は一時途絶えた形になっていた。
 そのまま秋山の三冠挑戦は幻に終わるかと思われたが、8・27『ALL TOGETHER』をキッカケに再び門戸が開かれたのか、このタイミングで諏訪魔VS秋山が決定した。
 一見、全日プロとノアの交流が途絶えたのは全日プロ側の問題だけのようにも思えるが、実はここ最近ノアの選手があまり他団体に出ていないのだ。
 ノアは一時期新日プロやDDT、IGF、IWAジャパンと様々な団体に選手を派遣していたが、いまや全日プロに秋山が出ているくらいだ。
 新日プロにしてもドラゴンゲートにしても、あまり主要選手を他団体に派遣せず、団体内の戦いを充実させる時期というのはあるが、どうもノアはそうではない模様。
 というのも、ノアは日本テレビの地上波放送がなくなってからというもの、プロダクション戦略を打ち出して積極的に選手を派遣するようにしていたからだ。ところが、もはやノアのプロダクション戦略は風前の灯火と言っていいだろう。
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 対照的に新日プロは棚橋弘至や中邑真輔といった主力選手は温存し、永田裕志や天山広吉、金本浩二といったベテラン選手を他団体に派遣している。
 それでいて永田は全日プロの『チャンピオン・カーニバル』で優勝、天山広吉はゼロワンの靖国プロレスで橋本大地と対戦、金本は全日プロの『ジュニア・ヘビー級リーグ戦』で準優勝と、かなり好待遇を受けているということは、それだけ今の新日プロに団体としての力がある証拠だろう。
 新日プロは来年の1月4日も東京ドーム大会を開催することを発表したが、恐らくドーム大会ではこれまで温存していた主力選手をどんどん投入して、ファンが見たいカードを実現してくると思われる。そうなればドームの集客もある程度期待出来るだろう。
 それを考えると、潮崎豪やKENTAといった主力選手ではなく、ベテランの秋山が全日プロに参戦しているのも、ノアが新日プロと同じような戦略を取っているということなのか?
 そこで今週の『マット界舞台裏』では、井上記者がなぜノアの選手に対するオファーが減ったのか、なぜ秋山だけが全日プロに参戦しているのかをズバリ分析!
 今回の諏訪魔VS秋山の三冠戦をキッカケにして、新しいストーリーが生まれることを期待したいが・・・
週刊マット界舞台裏'11年9月29日号猪木ノア菅林ネパール祭アメプロ