9・3『新☆四角いジャングル』新宿FACE「もう一つの台風がリング上で巻き起こる予感」

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 9月3日(土)東京・新宿FACEにて、アールズエンタープライズ主催興行『新☆四角いジャングル~ミスター格闘技降臨!!~もうひとつのキック魂(ガッツ)』の前日計量が行われ、全選手計量を一発パスし、決戦を明日に控えるのみとなった。
 今大会の注目カードはUKFインターナショナル王座決定戦が2試合、UKF日本王座決定戦が3試合の計5試合のタイトル戦。中でも注目すべきは、14歳3ヶ月という日本最年少でキックボクシング日本王者となった、ユウ・ウォーワンチャイ(B-FAMILY NEO)のUKFインターナショナルフライ級王座決定戦への挑戦。ユウは昨年10月2日に、勇児(HOSOKAWA)とUKF日本フライ級王座を争い、判定で勝利。藤鬥嘩裟の持つ15歳でのJ-NETフライ級王座獲得の記録を上回る、14歳3ヶ月という金字塔的記録でもって、日本最年少記録を更新・王座を獲得している。ユウが勝利するとなれば、世界王座への挑戦が射程圏内へと入り込んでくることも十分考えられる。
 また、メインに登場する十二林稔(HOSOKAWA)のUKFインターナショナルフェザー級暫定王座決定戦もまた注目すべきカードだ。本来は7月24日に同級王座決定戦を行い、今大会で行うという2回戦契約がなされていた。しかし、王者となったテープジュン・サイチャーン(真樹ジムAICHI)が怪我のため、欠場を余儀なくされてしまい、暫定王座決定戦となった。十二林からすれば、この王座を獲得し、テープジュンへのリベンジマッチへと漕ぎ着け、王座統一を果たしたいと思っているはずだ。その野望をテープジュンの欠場に伴い、タナボタ的なところでチャンスが舞い込んできた、片岡広樹(ダイケン)がおいしいところを持っていく、ということも考えられる。全ては明日、リングの上で明らかになる。
 5大タイトル戦のうち、実に4試合を東北勢が挑戦することとなった。今なお被災に苦しむ東北地方へ、チャンピオンベルトという希望の光をもたらしたいところだ。今年5月8日に、十二林がMAフェザー級王座を獲得し、また、十二林と同門であり、UKF日本フライ級王座へ再挑戦する勇児は、加藤竜二(士道館橋本道場)の持つ、MA日本フライ級タイトルマッチへの挑戦権を獲得している。
 なお、当日にはK-1創成期の頃に活躍した、チャンプアック・ゲッソンリット、サダウ・ゲッソンリットを育て上げた、ベン・ゲッソンリット会長が来場することが決定。ユウの対戦相手であるアピデットがゲッソンリット提携ジム所属の選手であることから、ゲッソンリット会長がアピデットのタイトル戦を見届けるべく来場することとなった。
 計量後、入澤龍治UKFジャパン専務理事は「おかげさまでチケットが全て完売となりました。今日はあいにくの空模様となりました。しかも、よりによって台風が直撃するという悪天候。でも、明日はもう一つ台風が上陸することでしょう。”大熱戦”という名の台風が。5大タイトル戦が盛り上がらないわけがない。大歓声と熱気に包まれた、超大型で非常に強い台風がリング上に上陸することでしょう(笑)まだ残暑が続いており、夏が終わりを見せていないような気がします。ひと夏の終わりに、みなさんで盛大に盛り上がって、秋を迎えましょう!明日は内外共に台風となるでしょうが、お気をつけてご来場下さいませ」と締めくくった。
■ 梶原一騎 25 回忌追悼記念
『新☆四角いジャングル~ミスター格闘技降臨!!~もうひとつのキック魂(ガッツ)』
日時:9月3日(土) 16:45開場  17:30試合開始
(※オープニングマッチは17:15より開始予定。)
会場:新宿FACE
全対戦カード
週刊マット界舞台裏’10年10月14日号+新☆四角いジャングル