ストライクフォースがアリスター・オーフレイムを解雇 別冊ミルホンネット予言通りの裏事情

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 ショッキングなニュースが飛び込んできた。ストライクフォースのヘビー級王者であり、現在進行中のPRIDE流のヘビー級トーナメントの中心軸でもあったアリスター・オーフレイムを7月22日付でリリース(解雇)していたたことが公になったのだ。
 9月10日オハイオ州シンシナティでの開催となった『Strikeforce Heayweight Grand Prix Semifinals』で、ヘビー級トーナメント準決勝の2試合が行われる予定だったが、アリスター側が「我々が合意したのは10月だ。9月では準備が出来ない」と難色を示した。これを受けて現在の経営母体ズッファ社は現地時間7月18日、一選手の意向で予定の変更など出来るわけもなく、アリスター欠場として、リザーバーのダニエル・コーミエが代わりにトーナメントに出場するという事にしてしまった。そして22日には、契約書の盲点を突いて、まだ一試合残っていたにもかかわらず、プロモーション側が自由契約の権利を行使したことになる。
 もとから、アリスターがトーナメント優勝するにはあと2試合闘わねばならず、残す契約消化試合数が1の段階でもし決勝に勝ち進んだ場合、大幅なギャラアップを要求してくることは目に見えている。また、カリフォルニア州のようなスポーツ・コミッションが厳格な州の場合、ジョシュ・バーネットと合わせてアリスターは大丈夫なのかという問題もあり、契約上の不備を含めて当初からいくつかの問題点を指摘されてきた今回のPRIDE GPを喚起させる企画。なにしろ目玉(そして予算面の重荷)のエメリヤーエンコ・ヒョードルがすでに敗退している。
 この間の事情は、ちょうど発売されている別冊ミルホンネット 灼熱の格闘技DREAM NJKF 修斗 パンクラス 日本復権の狼煙と狼狽事情に、その背景事情をも活字にしてある。無料のネットで拾える情報とは異なる深淵が分析されているので業界関係者なら必読書であろう。
 このニュースが公になったTV情報番組『INSIDE MMA』では、「つま先だけでなく、肋骨とヒジも負傷していて、当初伝えられていた状況より悪い」とか、とってつけたようなことも流されていたが、物事は行間の意味をくみ取らなければ、なにもわからないということだ。
 アリスターは10月に、ロシアの『United Glory』で試合することは、『マット界舞台裏』の海外情報局でロシアの大会状況を詳細している通りである。
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