今週の「マット界舞台裏」は、暴行事件だけじゃない!武藤が全日プロ社長辞任に至るまでの原因に迫る!

110616hyoushi.jpg 5月29日の全日本プロレス神戸サンボール大会で起きた暴行事件は、いまだマット界に大きな波紋を起こしている。
 事件が公になってからも、当時社長だった武藤敬司がなかなか表に出て来ることがなく、東電の社長並みに「雲隠れか?」などと言われていた。
 事件から1週間以上経った6月7日になって、ようやく記者会見に出席した武藤は、暴行事件の責任を取る形で社長辞任を表明。一般企業にはよくあるケジメのつけ方ではあるが、異例だったのがこの会見の中で武藤が連日一面で暴行事件のことを報じていた東京スポーツのことを痛れつに批判したことだ。
 武藤が感情的になって語気を荒げるイメージはあまりないが、よほど東スポの記事に腹を立てていたようで、何と「個人的に金輪際取材拒否」とまで発言したという。
 東スポが全日プロのことを報じなくなって困るのは、東スポよりも全日プロのほうだろう。そのことは武藤も分かっており、取材拒否なのはあくまでも“個人的”であり、東スポが全日プロを取材するのはこれまで通り大丈夫らしい。この辺のことはミルホン編集部が、今週号で追求記事を掲載しているので、そちらをご覧いただきたい。
 とにかく全日プロとしては、暴行を働いた張本人であるTARUを事実上の追放とし、同じ控室にいたKONO、MAZADA、稔の3人を無期限の出場停止処分にした。さらにブードゥ・マーダーズが持っていたタイトルをハク奪し、そのままブードゥも解散という厳しい処分を下した(なぜこれほどの厳しい処分は下したのか、その理由も今週号では迫っています!)。
 そして最後に武藤が社長を辞任。これで暴行事件に対するケジメはすべて取ったということなのだろう。
 少なくても武藤の中では、もうこの件についてあれこれ話をするつもりはないようだ。
 事件が起きて以降、初となる聖地後楽園ホール大会が行われた6月12日。大会開始前に全日プロの選手が全員リングに上がり、暴行事件のことをファンに詫びたのだが、リング上で挨拶したのは内田雅之新社長のみで、武藤はリングには上がったものの一切何も話さなかったという。
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 暴行事件が起きたときは、代表取締役社長として最高責任者という立場にあった武藤が、ファンに対して公の場で何も言わないというのはどうなのだろうか?
 しかも余計な質問をされたくないのか、そのまま足早に控室に入ってしまい、追いかけてきた記者に対しても口を開くことはなかったというのだから驚きだ。
 それというのも、武藤が全日プロの社長を辞任したのは、暴行事件だけが理由ではないらしいのだ。
 今週の『マット界舞台裏』では武藤が社長を辞任するまでに至った原因を、しっかりと調べ上げて記事にしている。これを読んでもらえれば、武藤が東スポの記事に激怒したり、「もうそっとしておいてくれ」とばかりに口を閉ざしてしまう気持ちも分かるような気がする。
 とはいえ、事件が起きた当時社長だった人間がだんまりというのは、印象としては相当悪いのだが・・・
週刊マット界舞台裏'11年6月16日号 平井容体深刻に新事実タブー追及