フェザー級王者・中嶋平八、女子フェザー級王者AZUMA、11・7『熱風 拾』NJKFに向けてコメント!

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「得意のパンチでベルトを獲ります」!
 8月の後楽園大会で大方の予想を覆して米田貴志を破りNJKFフェザー級王者となった中嶋平八に早くも次のチャンスが巡ってきた。初代王者・心センチャイジムが返上して空位となったWBCムエタイ日本フェザー級王座獲得のチャンスである。
 だが、認定試合にはこれ以上なく厳しい相手が用意された。元ムエタイ2冠王、来日以来9戦無敗のデンサイアムだ。昨年10月には現K-1・63kg級日本王者・大和哲也をも完封しているデンサイアムの闘いは、まさに「ムエタイの壁」そのもの。この高い壁を越えなければ、2本目のベルトは手に入らない。
 もちろん、中嶋は勝算を持ってこのリングに上がる。米田戦でも冴えたパンチテクニックを駆使し、デンサイアムの得意な距離には入らずに試合を制する構えだ。
 デンサイアム越えは確かに大仕事だが、それだけにやりがいもあり、ベルトというリターンも大きい。中嶋が2大会連続のメインでその存在感を存分にアピールするか、注目!
中嶋コメント
「8月のタイトルマッチは全部出し尽くせて、いい感じでした。チャンピオンにはなりましたが、変わらず練習を続けています。今回はせっかく回ってきたチャンスなので、一つずつ獲っていきたいと思っています。デンサイアムはうまいですし、テクニックもキャリアも向こうの方が何倍も上なので、勝てるとしたら体力をつけて、得意のパンチでいきたいです。ミドルもうまいですけど、首相撲が一番怖いですよね。なるべく首の展開にならないように、パンチを使ってやっていこうと思います。
 メインですがいつも通り、応援してくれる人、見てくれる人に面白いと思ってもらえる試合をしたいと思っています。自分が得意なのはパンチしかないというか、全体的にレベルが高くないのでパンチはできるかなというぐらいです。ただ、見てもらいたいのは絶対負けたくないという気持ちの部分ですね。ベルトを獲る自信は、もちろんあります。練習もバッチリやっているので」
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「ヒジで切って、言いたいことが2つあります」!
 今年1月、NJKF初の女子王者(フェザー級)となったAZUMAが、今度はヒジ打ちも認められるWBCムエタイルールの一戦に挑む。相手はWBCムエタイ・オーストラリア女子フェザー級王者のメリッサ・ノートンだ。メリッサは今回が初来日で、19歳の新鋭。現地では「エルボー・プリンセス」の異名を取るアグレッシブなファイターだという。
 日本ではまだ数えるほどしか行われていない女子のヒジありの試合だが、AZUMAはこのルールでの試合が組まれると決まった時点からヒジの練習を開始。実際にミットに打ち込むようになったのはここ2週間ほどだ。
 だが、実際に彼女の練習を取材してみると、その言葉がウソなのではないかと思えるほど。山崎将会長の持つミットにヒジ、バックヒジを打ち込む様子は、とても付け焼き刃とは思えないぐらい堂に入ったものだった。
 AZUMA本人はヒジありの試合が組まれると聞いて、喜んで受けたのだという。「ヒジで相手を切って、客席に向かって(ヒジを指差すポーズをしながら)こうやってアピールするのがやりたいんですよ。男子の選手がやってるのを見て、カッコいいな、やってみたいなと思っていたので」と笑いながら話す。本当に試合でヒジを出せるかはやってみないと分からないが、「どういう試合になるかは自分でも楽しみ」という。
 ルール上はヒジが焦点になりそうだが、彼女の武器はもちろんヒジだけではない。女子選手としては異例なほど高いKO率を誇るパンチ、特にジャブのキレは多くの関係者が認めるほどで、現に練習では男子選手からダウンを奪うことも珍しくないという。また本人は「まだまだ下手くそで」と謙遜するがミドルキックも十分な説得力を持っている。場合によっては、ヒジの展開になる前にAZUMAが仕留めてしまう可能性も高い。
 勝てばWBCムエタイ女子ランキング入りも見込まれ、いよいよ世界に向けての躍進も期待されるAZUMAだが、今回、試合後には言いたいことがあるのだという。「どうしても言いたいことが2つあるんです。それを言うためにも、勝たないといけないですね」と気を引き締める。
 本人の理想は、ヒジでカットしてTKO勝ちし、ヒジを指差してアピール(笑)、そしてマイクで言いたいことを言う、という流れ。果たしてそれは現実のものとなるのか。NJKF女子にとっても大一番となる一戦が、いよいよ間近に迫ってきた。
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なお、対戦カード、大会詳細は、
11・7『熱風 拾』NJKF5王者が後楽園ホールに揃い踏み
に掲載されています。
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