今週の「マット界舞台裏」は、新日プロが来年1・4ドーム大会に投入する可能性がある驚きの“隠し玉”に迫る!

10.09.30BUTAIURA.jpg 今月21日に新日本プロレスがYouTubeを使って全世界に向けて発表することがあると煽っていたが、蓋を開けてみたら来年も1月4日に東京ドームを開催するという発表だった。
 幾分ガッカリしたファンもいると思うが、いまのご時世やプロレスの置かれた状況を考えれば、ビッグニュースといえば充分ビッグニュースだ。
 ここ最近の新日プロは一時期の低迷がウソのように、後楽園ホール大会はもちろん、両国国技館大会や地方大会も満員にする回数が俄然増えている。
 ここで攻めの姿勢を崩さず、敢えて多少無理をしてでもドーム大会を開催する辺り、さすがは日本プロレス界の盟主と言っていいだろう。
 YouTube上にアップされているドーム大会の予告VTRでも、「この日、この場所で、闘い続ける事が、男達の宿命。」というキャッチコピーが付けられている。
 やはり1月4日に新日プロがドーム大会を開催しなければ、「もうプロレスはダメだ」と言われてしまう。キャッチコピーの通り、1・4ドーム大会開催はメジャー団体新日本プロレスの宿命なのだ。
 とはいえ、やはりドーム大会を開催する以上は大量のお客さんを動員しなければならない。
 今年の1・4ドーム大会では、日本プロレス界に残された最後の切り札と言ってもいい、プロレスリング・ノアとの全面対抗戦がラインナップされた。
 その後の今年一年、ノアとの対抗戦は両団体にとってドル箱カードであり、多くのプロレスファンを喜ばせた。
 では来年、2011年の1・4ドーム大会では何をやるのか?
 上記の予告VTRでは「世界の強豪が集結する」というキャッチコピーと共に、往年の外国人レスラーの映像が流された。
 ビッグバン・ベイダー、ランディ・サベージ、クラッシャー・バンバン・ビガロ、ジュラシックパワーズ、スティング、リック・フレアー、ミスティコ、チーム3D、ケビン・ナッシュ、モーターシティ・マシンガンズ、アブドーラ・ザ・ブッチャー、テリー・ファンク、カート・アングル・・・これだけの強豪外国人が一堂に会すなら、まさしくドーム級だがハッキリ言って不可能だろう。
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 そんなとき、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、新日プロ中堅社員のある発言を耳にした。
 「ウチのエライさんたち(フロント幹部)、それぐらいのことを考えているかも知れません。なんとなくそんな雰囲気が漂っているのです。実行に移せば話題作りと報復の一石二鳥になりますしね」
 これは来年の1・4ドーム大会の“隠し玉”についてした意味深発言である。
 まだ9月の終わりだし、残り3カ月でプロレス界の流れが大きく変わる可能性だったある。いまから隠し玉の話はいささか早い気もするが、新日プロはもうドーム大会に向けて動いていると見ていいだろう。
 TNAやCMLLとの対抗戦ではドームは埋められないし、ノアとの対抗戦はひと通りやってしまった。しかし「世界の強豪が集結する」と大テーマを掲げた以上、新日プロはかなりのビッグネームをドーム大会に招へいするはずだ。
 確かにこの隠し玉もビッグネームだし、世界の強豪と言っても間違いではない。だが、もし実現したら新日プロのファンからは賛否両論あるだろう。それくらいの“劇薬”だ。
 いま、この男が新日マットに必要なのかどうか、ぜひ今週号を読んだ上で考えてほしい。
週刊マット界舞台裏'10年09月30日号+別冊WWS10周年 38年後の奇跡