三崎和雄逮捕!!とリスクマネージメントの必要性

 石井慧参戦で話題の戦極に暗いニュースが飛び込んできた。ミドル級の日本人エース三崎和雄(33)が公務執行妨害容疑で逮捕、起訴されていたことが明らかになった。
 三崎は3月19日午後、携帯電話で通話しながら乗用車を運転しているのを警視庁尾久署員に見つかり、停止を求められたが急加速して逃走。その際、署員の左手首に車のドアミラーをぶつけるなどし公務執行妨害で5月に逮捕され、今月4日の起訴後に保釈された。
 25日、東京地裁で初公判が開かれ、三崎被告は起訴内容を認める。前田巌裁判官は即日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年2月)の判決を言い渡した。
 今回の事件について戦極からの発表は現時点で無いが、リスクマネージメントとしてこのような事が起きた際は素早く事実を世間に公表、当事者はもちろん監督責任のある関係者にも処罰をする事が重要である。三崎は5月22日の中村和裕戦発表記者会見に姿を現してはいなかった。懲役1年、執行猶予3年という量刑は軽いものではない。
 
       09.6.26misaki215.jpg
 過去のスポーツ選手で同様の事件を起した事例では、2007年1月16日にプロ野球オリックスバッファローズ(当時)の前川勝彦投手が道路交通法違反、業務上過失傷害で逮捕された。この際はオリックスは即時に無期限謹慎処分を発表し、起訴後には事実上の解雇をしている。判決は懲役2年、執行猶予4年であった。
 また同じショービジネスの世界で考えれば草彅剛が、公然猥褻の現行犯で逮捕されたが即日記者会見で謹慎を発表。社会的制裁を先に受けることで不起訴を得ている。これなどはリスクマネージメントのお手本でもある。
 前川勝彦はその後海外に渡りドミニカなどを経てカージナルスとマイナー契約を結んでいる。このように適切な判断をし本人が反省、周囲の協力を得て復帰する道はある。不祥事から知事になり総理を狙う人までいる日本社会である。
 三崎選手にはファンの前で謝罪、謹慎期間などを経て復帰し素晴らしいファイトを見せて欲しい。三崎選手が人気選手とはいえ、戦極には毅然とした姿勢でファンやスポンサーに対応するのが望ましい。全日本キック金田会長の事件もあったばかりだし、PRIDE時代は地上波で人気の選手が起した事件だけに、格闘技界の信が問われる。