「100年に一度の大不況」といわれる中、職を失う者や給料を大幅カットされている者が続出。
マット界でも不況の影響はもちろん受けており、テレビ中継が打ち切りになったところや、チケット料金を引き下げるなどの企業努力をするところも出てきている。
当然団体を1つの会社と考えれば、クビになる者や給料を大幅にカットされる者もいるだろう。ハッキリ言って、メジャーと呼ばれる団体の主力選手でも「人に言えない額」まで落ち込んでいる。
では、日本のプロレス界のトップ中のトップである全日本プロレスの三冠ヘビー級、新日本プロレスのIWGPヘビー級、ノアのGHCヘビー級、このメジャー3大ヘビー級王者の年収は一体、どれぐらいなのか?
メジャー団体のチャンピオンというのは、その団体の顔であることはもちろん、日本プロレス界の代表であり、お客が呼べて、社員やその家族たちを食わせていくことが出来る存在・・・というのが理想だろう。
それが出来ているかどうかは別としても、一番稼いでいて、下の選手たちからは「やっぱりチャンピオンはいいな。俺もああなりたいな」と思われるような、目標であってほしいものだ。
日本のプロスポーツの世界では年俸をハッキリと「○○○○○円です」と公にすることはあまりなく、<推定>という断り入りで報じることが多い。実際の金額とこの推定金額はあまり誤差はないらしいが、それにしてもプロレスラーの年俸は他のプロスポーツより、さらに金額が公になりにくく、推定金額ですらほとんど報じられることがない。
一時期、格闘家のファイトマネーが大きな話題になったことはあった。大晦日に民放テレビ局がこぞって格闘技中継を放送することになったため、他団体から選手を引き抜くために巨額の金が動いたからだ。
そういったものと比べられることを考えると、プロレスラーのファイトマネーは一種のタブーなのかもしれない。だが、前『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、今週の「マット界舞台裏」で各団体のチャンピオンクラスはもちろん、1試合当たりのギャラが最も高いレスラーまでも赤裸々に公開している!
さらに団体に所属している選手だけでなく、メジャー3大ヘビー級のベルトを奪取したこともある“フリー選手”のギャラに関しても、某団体の渉外担当を直撃して聞き出すことに成功! 100年に一度の大不況の中を勝ち抜いていけるような、“勝ち組”は現在の日本プロレス界にいるのだろうか?
ある意味ショッキングな内容かもしれないが、これが現実である。プロレスファンならば「プロレスラーはあれだけ体を張っているのに、こんなに厳しい状況なのか。俺もいま不況で辛いけど、頑張ろう!」と思って生活の糧にしてほしい。
週刊マット界舞台裏'09年4月16日号
今週の「マット界舞台裏」は、大不況のいま敢えてプロレスラーの年収に迫る!
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