“帝王”高山善廣、血みどろの怪獣(ムタ)退治で三冠戴冠! 3・14全日本両国大会

 14日、東京・両国国技館にて、全日本プロレス『2009 プロレスLOVE in 両国 Vol.7』が開催された。
 メインは、王者グレート・ムタに“帝王”高山善廣が挑む三冠王座戦。戦前、ムタの妖怪性に対抗するために高山は、『ウルトラセブン』のアンヌ隊員(ウルトラ警備隊)こと、女優のひし美ゆり子さんが経営する飲食店に潜入し、無敵の“ウルトラパワー”を注入する特訓を行った(実際は、ひし美さんのお店で飲み食いしただけ…)。特訓の最後に高山は、ムタの人形を往年のボブ・サップばりに食いちぎって怪気炎を上げたが、宣言通りにウルトラパワーで怪獣(ムタ)退治は果たせるのか!?
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「ウルトラ警備隊のテーマ」を前奏に悠々と入場し、ひし美さんから花束も貰って元気百倍の高山は、開始早々ムタに突っかかり、試合は序盤から場外戦中心の荒れ模様。しかし乱戦ならこちらの土俵とばかりに、ムタはすぐに主導権を奪い取り、高山の額を叩き割る。額を血に染め青息吐息の高山だったが、イス攻撃から2回目の場外戦に持ち込んでから形勢逆転し、ムタも頭部からおびただしい大流血。しかもいつの間にか、ムタの仮面まで外れ、素顔が露わになっている!
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伝統の三冠戦は血みどろの乱戦に。武藤…いや、ムタの出血がすごい!
 両者ともに剥き身の血だるまになったところで、勝負は佳境へ差しかかる。シャインニングウィザード3連発からムーンサルトプレス(!)の必殺フルコースも跳ね返した高山は、エベレストジャーマンでムタの身体を一気にひっこ抜く! この一撃必殺の切り札にはさすがのムタも抗えずカウント3。高山は三冠王座を初戴冠、そして同時に、3大メジャー団体のシングル&タッグ王座を全制覇する、史上初のスーパーグランドスラムの偉業を達成した。
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エベレストジャーマンで前人未踏のスーパーグランドスラム達成! セミで世界タッグ王座を防衛した鈴木&ケアらとともに、試合後はGURENTAI一同でベルト独占を誇示してみせた。来たる『チャンピオンカーニバル』の主役は、やはり新三冠王者か!?
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 セミの世界タッグ王座戦は、昨年東スポ大賞「最優秀タッグ賞」に輝いた鈴木&ケア組が、諏訪魔&近藤組を貫禄で退ける。パワー、テクニック、老カイさ、どれを取っても申し分なく、やはりこのコンビの完成度は群を抜いている。
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 試合時間、実に37分4秒! 大白熱の世界ジュニア王座戦はカズが稔を下し防衛。

■全日本プロレス『2009 プロレスLOVE in 両国 Vol.7』
2009年3月14日(土)開始:17:00
会場:東京・両国国技館
<第1試合 シングルマッチ>
○渕正信
(6分2秒 首固め)
●菊タロー

<第2試合 タッグマッチ>
荒谷望誉、○真田聖也
(8分5秒 タイガースープレックスホールド)
NOSAWA論外、●MAZADA

<第3試合 6人タッグマッチ>
TARU、ヘイト、○歳三
(14分47秒 体固め)※スーパーフィッシャーマンバスター
小島聡、KAI、●大和ヒロシ

<第4試合 タッグマッチ>
ゾディアック、○ジョー・ドーリング
(9分47秒 片エビ固め)※デスバレーボム
曙、●浜亮太

<第5試合 タッグマッチ>
○長州力、高岩竜一
(10分13秒 体固め)※リキラリアット
西村修、●征矢学

<第6試合 世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○カズ・ハヤシ
(37分4秒 片エビ固め)※パワープラント
[挑戦者]●稔
※第28代王者が初防衛に成功。

<第7試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]○太陽ケア、鈴木みのる(第55代王者組:3度目の防衛戦)
(20分21秒 片エビ固め)※TKO34th
[挑戦者組]諏訪魔、●近藤修司
※第55代王者・鈴木&ケア組が3度目の防衛に成功。

<第8試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[挑戦者]○高山善廣
(13分42秒 エベレストジャーマンスープレックスホールド)
[王者]●グレート・ムタ(第38代王者:2度目の防衛戦) 
※第38代王者ムタが2度目の防衛に失敗。高山が第39代王者に。