パンクラス一夜明け会見 佐藤「DDTで”変態”が決まったのは試合の2時間前」

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 パンクラス・ディファ有明大会の一夜明け会見が行われ、井上克也、金原正徳、佐藤光留の3選手が激闘を振り返った。
 急遽参戦オファーを受けた佐藤選手だが、「急遽というなら、DDTで”変態”になることが決まったのは試合の2時間前、プロレス界ではもっとおそろしいことがある」と発言して会場を爆笑に包む。
 「経験が生きた。DDT2連戦が終わって、さて釣りに行こうかと思っていたとき、坂本代表は悪魔の声に聞こえた。(鈴木みのるの言い分ではないが)佐藤の刀は錆びてないことを証明した。今年最後のパンクラス、ありがとうございました」と、一同を煙に巻く。慌てて坂本代表が、「佐藤選手はストックのリストに入ってます」と訂正していたが、「川村(亮)がケガしたからキング・モーとやってくれと言われても困る」と切り返される。
 体格に勝る大堀選手のパウンドに危ない場面もあった佐藤選手。記者が「総合から半年遠ざかっていたことで、対処法を一瞬忘れるとかなかったのか?」と聞いたところ、「いつものこと。周囲も安心していた。リングに上がっているという集中力がむしろプラスになった」と胸を張る。
 ZST最強を謳われる金原正徳は、「左ストレート、左ハイキックの対応はしてきた。連習通りに出来た」と、右ストレートでアライケンジを鮮血に染めた試合を振り返る。坂本代表によると、アライは過去3度も鼻を折っているが、昨晩のは折れてないそうだ。
 「対パンクラスについて」質問が飛んでいたが、気おくれしている金原選手に隣の佐藤選手が、「ジョシュ・バーネットとやりたいとか、どんどん言えばいいのに。言ったモン勝ちだから」と突っ込まれていた。
 井上克也は、「前半力強くてヤバイと思ったが後半盛り返した」と(いつものように)振り返るが、質問は戦極等への出陣に集中。坂本代表が「チャンピオンというのは、負けている選手の思いを背負っている。その気持ちを忘れずに他団体に行って欲しい」と注文をつけると、佐藤選手が「DDTのベルトへの挑戦は応援してくれないですか」と突っ込みを入れ、目を白黒させてしまう一幕も・・・。
 パンクラスでのカードに関しては、昨日段階では「ランキングの選手とは一通りやった。坂口征夫には興味ない」と発言していた王者・井上であるが、坂本代表は「格闘家は言うことが毎日変わる。坂口選手でも面白い。また、無差別級がありますから」とフォロー。しかし、井上選手は「下の階級なら」と笑いを誘う。「ゴングと同時にラッシュする外人選手はどうか」との提案には納得であろうか。坂本代表は昨日の試合を振り返り、「井上選手の場合、1R目とられ、3R目は必ず取っているので、毎度2R目がカギになる。花澤選手はその2Rから体力が落ち、パンチが下を向いていた」と分析する。
 3R目、中断があったため、花澤選手がある程度回復。「自分もバテたが、相手も。たらればになってしまうが、(中断がなければ)確率的には行けてたかも」というのがチャンピオンの分析だ。
 質問は「どうにかしよう」というスタイルに集中。「ディフェンス能力を上げたい。ちゃんと仕留めるKOを目指す」と話す。会見後はバイクで帰って行く井上克也であった。
 
 * 全会見終了後、佐藤選手のミルホンネット独占インタビューに成功。「大日本プロレスはデスマッチから引っ越し業までだけど、自分は総合から変態までやります!」以下、大爆笑の完全未公開バトルは、「マット界舞台裏2月12日号」に収録されれます。