吉田秀彦が引退をほのめかす。菊田早苗が心を折った!

 PRIDE亡きあと、吉田秀彦の戦場として発足したとも言える戦極。しかし、GRABAKAと吉田道場の看板を賭けたとも目されたカードで判定の手が挙がったのは、菊田早苗のほうだった。
 最終3Rでは、マウントパンチを浴び続けたままでゴングを聞いた。判定は2-1のスプリット。なぜか吉田につけたジャッジもいたが、吉田は判定を聞く前からかがみこんでしまい、本人はすでに敗北を確信していた。スタミナ切れは久々の93kgライト・ヘビー級への減量が原因なのか、一か月前に負った左腕の負傷なのか。柔道では後輩にあたり、けいこをつけたこともある菊田に負けたことで、「体と気持ちが戻らないなら、引退。無理して出ても結果は出ないとわかった」と進退までをも口にした。
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打撃では菊田を追い込んだ吉田だが…
 菊田は、「渋い試合になってしまった」とリング上で詫びた。インタビュースペースに現れてからは、「袈裟固めで獲りたかった。もっとやらして欲しかった」と振り返る。「柔道では落ちこぼれだったので嬉しい。20年の思いがある。日本人対決にワクワクしていた」と言う。
 リング上では、「嫌な試合を受けてくれてありがとう」と声をかけた。「柔道の技を絡めて勝ってきたのが吉田。払い腰を投げられなかったのがポイント」と作戦を明かす。
 危ない場面はパンチでいいのをもらったこと。「テクニックを使うけど、ケンカなのだと言い聞かせてきた」という。柔術とケンカで勝つ戦術で、マウントになったら嫌そうな顔をしたので、そこはとことんケンカで殴った。心を折るようにしたかった」と勝因を述べた。
08.1.4sg3-3.jpg 判定で吉田につけたジャッジがいて、順番では最初に吉田の名前がコールされたことに関しては、「今回は確実に勝ったかなぁと思ったので、負けちゃうのかと・・・」。
 また、足技をかけた途中でブレイクされたことについても、「納得していない」と言う。指にアイシングして会見をしていたが、「骨折はしていない」そうだ。
 チームメイトの三崎和雄の敗北については、王座戦ということで「普段と違う動きをしてしまったことが敗因」だと分析する。ジョルジ・サンチアゴへのリベンジが期待されているGRABAKAの大将であった。
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