なんと!DDTが2009年8月23日、両国国技館に初進出!!

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 高木三四郎が、若きエース・HARASHIMAを上回ったのは、いちレスラーとしての
意地だけでなく、社長として重要な報告を試合に勝った上でファンに伝えたいという
気持ちの強さがあったからかもしれない。
 HARASHIMAに勝利した後、リング上で、不況のあおりを受けた1年であったことを
アピールした高木は、「もう限界です……」とうつむき、
さらに「皆さんにお伝えしたいことがあります」と続けた。
 不穏な空気を読み取ったレスラーがリング上に集結し、
高木に「解散なんて言うな!」と迫った。そして、ついに発表されたことは……
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 確かにテレビやインターネットを見ても、毎日のように不況・不景気が叫ばれ、
嘆かれている。プロレス界でも、ノアの中継打ち切りなどの暗いニュースが続き、
2009年の幕開けは華々しいものでないことを予感していたなかの
このニュースは、大げさでもなんでもなく一筋の光明のようだ。
高木「無理だと思う? 自分たちのなかで限界を作ってたんじゃないのか?
そんなことやったって上に行けないんだよ! (観客に向かって)あなたたちも
限界を作ってたらなにもできないよ。両国のメインはすでに決定しています。
KO-Dのタイトルマッチがメイン。俺たちと一緒に大きな夢を見よう!」
 選手ひとりひとりにメインイベンターの可能性があることを伝えた高木は、
秘めたる思いをまくし立てるように叫んだ。たくましく熱い社長のマイクアピールを
舞台の袖で聞いていたマッスル坂井が、涙を流していたのが印象的だった。
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■囲み取材にて
高木「俺たちは来たお客さんを満足させたいと思ってプロレスをやっている。
来年も12回、後楽園で興行をおこないます。でもそれだけじゃ上は目指せない。
俺は充分イケると踏んでるから。俺たちが10~20年やっていくなかで、
現状のままだったら衰えていくだけだから。
 まず、この(両国の)チャンスを活かしたい。不況だからこそ上を目指していく。
その中で両国は必要。超満足できる興行を目指したい」
ーいつから考えていた?
高木「8月くらいですかね。ひとつの目標を作るべきであって、
このままじゃダメだなと思って。限界を突破しないと。お客さんも
『両国でできんの?』って思ってないで、そのリミッターを超えてほしい。
そうやっていかないと団体というものは成長しないですから」