UFC92 THE ULTIMATE2008 日本人詳報

■ UFC92 THE ULTIMATE2008
日時:2008年12月27日
会場:ネバダ州ラスベガス MGMグランド・ガーデン・アリーナ

<ミドル級 5分3R>
○岡見勇信(判定 3-0)ディーン・リスター×
 一部では敗者が契約解除を噂された一戦、アブダビで数々の柔術家を沈めた極めの強さを持つリスターのグラウンドテクニックに対して打撃中心に総合力が武器の岡見というスウィングする試合が期待される。
 1R岡見はサウスポースタイルからパンチを繰り出し左のストレートがリスターの顔面に単発ながらヒット、スタンドを嫌がりタックルから引き込み潜りスィープを狙うリスターに岡見はガードポジションのリスターをガッチリ固定しパウンドガードが緩むとスタンドに戻るグラウンドには付き合わないゲームプラン、岡見が支配しつづけ終了。
 2Rも開始から岡見がペースを握り左のストレートが度々ヒット嫌がるリスターはタックルに行くが切られる展開、ようやくタックルから引き込みガードに入るが岡見の守りの堅さとダメージの蓄積でサブミッションには行けずパウンドを貰う。岡見有利のままラウンド終了。
 3Rも同様の展開でリスターは打つ手なしだが岡見も一発をv警戒して深追いはせずに終了、岡見のゲームプランがハマった試合展開で文句なしの判定3-0で岡見の勝利、ミドル級王座挑戦に近づいた試合だった。

<ウェルター級 5分3R>
○ブラッド・ブラックバーン(判定3-0)長南 亮×
 生き残りをかけた長南が新鋭ブラックバーンと対戦1R開始から撃ち合う両者だがブラックバーンがヒッティングレジをキープしペースを握り圧力をかけ前に出る。長南は得意の左ミドルに活路を見出すもラウンドを支配したのはブラックバーン。
 2Rも中盤まで1R同様の展開が続いたが、やや打ち疲れたブラックバーンにひるまず撃ち合う長南のパンチがヒットしはじめ長南がペースを握ったところでブザー採点の難しいラウンドとなった。                             
 3Rは開始早々から左ミドルからのコンビネーションで長南が倒しにかかるが1、2Rを取ったと思っているブラックバーンはオクタゴンを回りながら逃げ続け長南の打撃がヒットした時だけ打ち返し判定勝ち狙い、長南が支配しつづけたが追い詰められずラウンド終了。長南、ブラックバーン共に両手を広げ勝利をアピール。 
 判定は3人のジャッジともに28-29でブラックバーンの判定勝利、2Rの攻防の取り方次第で判定は変わった感もあるがダメージと手数でややブラックバーン優勢との印象もラスベガスの観客はブーイング。
 長南はUFC生き残りを賭けて気持で向かって行った試合だったがもう一度チャンスを貰えるだろうか?

WOWOW「UFC-究極格闘技-」UFC92 THE ULTIMATE 2008 
12月28日深夜0;00~より放送、試合以外で石井慧のUFC観戦やオクタゴンでの練習風景なども放送。