12・7パンクラスism主催興行「PANCRASE 2008 SHINING TOUR」 最終戦は超満員!

 すっかり定着した年末のディファ有明でのパンクラスism興行。
 しかも今大会は、3階級のキング・オブ・パンクラス決定戦が組まれ、その全てがパンクラス勢vs外様勢という豪華ラインナップだ。
 しかし、パンクラス勢にとってはメイン3試合全敗、3つのベルトは全てパンクラス外に流出と残念な大会となってしまった。
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 注目のメインはライト級キング・オブ・パンクラス決定戦、井上克也vs大石幸史。井上はあの北岡にも勝利している実力者で下馬評でも有利だったが、それを差し引いても大石の詰めの引き出しが少なすぎる。組み付いてのタックル、コーナーへの押し込み一辺倒の攻撃な為、試合が膠着。そしてスタミナの切れる後半に井上が打撃でポイントを稼ぎ判定勝ち。ジャッジの一人はドロー、優勢評で井上につけたようにあくまで僅差でしかなかったものの、ism道場長でもある大石はメインの重責を果たせなかった。
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08.12.7pan3.jpg バンタム級キング・オブ・パンクラス決定戦は川原誠也vs井上学。この試合は逆に極真空手仕込みの打撃でKOを連発するパンクラスの新星、川原が下馬評有利。その通り突進力と打撃で攻めまくるも、井上にグランドに引き込まれて、なんとスリーパーホールドで大逆転負け。経験不足が大一番で出てしまった様だ。
 ウェルター級キング・オブ・パンクラス決定戦、和田拓也vs鳥生将大という拮抗した実力者同士の対決。一進一退の攻防の中、僅差で和田が判定勝利した。鳥生はタイトルマッチという大一番で硬くなってしまったのだろうか。
 他、タイトルマッチ以外でも面白い試合が多かった。特に注目はあの琴欧州の親友というブルガリア人ヘビー級戦士、スタニスラブ・ネドコブと元全日本プロレス所属というプロレスラー、河野真幸。ネドコブは体毛の濃さで会場を沸かせたが、実力も凄い。河野をパウンド葬で一方的に秒殺して存在感を見せ付けた。
 また、パンクラスism金井一朗はPRIDE初期からのベテラン、松井大二郎を肩固めで葬り、女子格闘技の新星、中井りんはあのWINDY智美を相手に危なげなくマウントパンチで1RでのTKO勝利。また戦極育成選手として注目を集めるマキシモ・ブランコは、これも逆転でコブラ会の花澤大介13に肩固めで敗れるなど見所の多い大会だった。
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WINDY智美をボコボコにして、勝利後にバク転をして見せた元気娘の中井りん
第10試合 メインイベント 第2代ライト級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
○井上克也(判定3-0)大石幸史×
第9試合 セミファイナル 初代バンタム級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
○井上 学(2R 4分44秒 チョークスリーパー)川原誠也
第8試合 第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
○和田拓也(判定3-0)鳥生将大×
第7試合 ミドル級 5分3R
○金井一朗(1R 2分25秒 肩固め)松井大二郎×
第6試合 パンクラスアテナ 55kg未満契約 3分5R
○中井りん(1R 1分33秒 TKO )WINDY智美×
第5試合 ウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメント 決勝戦 5分3R
○岩見谷智義(判定3-0)野沢洋之×
第4試合 ヘビー級 5分2R
○スタニスラブ・ネドコブ(1R 1分35秒 TKO)河野真幸×
第3試合 フェザー級戦 5分2R
△齋藤裕俊(2R判定ドロー)△赤井太志朗
第2試合 ライト級戦 5分2R
○花澤大介13(2R2分19秒 肩固め)マキシモ・ブランコ×
第1試合 フライ級戦 5分2R
○廣瀬 勲(2R判定2-0)二之宮徳昭× 
パンクラスゲート第7試合 ミドル級戦 5分2R
○鈴木槙吾(1R1分13秒 腕ひしぎ十字固め)川和真× 
パンクラスゲート第6試合 ライト級戦 5分2R
△ISAO(ドロー)徳重祐樹△
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セコンドに就くだけで絵になる坂口征夫とISAO
パンクラスゲート第5試合 フェザー級戦 5分2R
○ピータン(2R2分0秒)岩本高典× 
パンクラスゲート第4試合 フェザー級戦 5分2R
○上田 優(1R0分28秒 グラウンドのパンチ)島崎太郎×
パンクラスゲート第3試合 フェザー級 5分2R
○高藤正和(1R 2分12秒 腕十字)江上剛× 
パンクラスゲート第2試合 バンタム級 5分2R
○中島裕之(1R 3分47秒 三角絞め)齊藤貴儀×
パンクラスゲート第1試合 フライ級 5分2R
○中村圭志(2R 3分53秒 KO)山中剛×