10・24&25の第1回プロレスEXPOが中止に!?

08.09.29CHONO.jpg いよいよ大会開催まで1カ月を切った『第1回プロレスEXPO』。9月11日に行われた記者会見で参加選手第1弾が発表されたが、その後なんの音沙汰もない。
 大会は2日間に渡って3大会行い、国別対抗のタッグトーナメントが開催される予定だ。タッグトーナメントをやる以上、相当な数の出場選手が必要になる。ひとまず第1弾で26名が発表されたが、予定されている50名にはまだ足りない。
 しかも元『週刊ファイト』編集長である井上譲二氏が「マット界舞台裏」9月25日号で書いているように、すでに参戦が発表されている選手の質を疑問視する部分もあるし、なんと参戦が取りやめになる選手が出てきているというウワサも・・・
 実は最近、それどころではないウワサが業界内を駆けめぐっている。なんと10月24、25日に開催される予定だった『第1回プロレスEXPO』が、中止になるというウワサなのだ!
 正直、EXPOが中止になっても驚くことはない。会見で発表された出場選手第1弾を見て「これはチケットを買って絶対に見たい!」と思ったファンは、一体何人いただろうか? なんでもプレイガイドではほとんどチケットが動いていないそうだ。
 今後、中止というのはあくまでもウワサであって、EXPOはちゃんと開催されるとしても、よほど魅力的な選手を集め、あっと驚くようなマッチメイクをしない限り、大幅にチケットが動くことはないだろう。
 しかし、魅力的な選手を集めるのはかなり難しそうだ。
 それというのもEXPOが開催される10月25日は、プロレスレスリング・ノアが日本武道館でビッグマッチを開催する。この予期せぬ興行戦争にノア側が激怒していることについては、「マット界舞台裏」の8月07日号や8月14日号で書かれている通り。
 そこでノアは10・25武道館大会に向けて、まず“禁断”とされていた全日本プロレスとの交流を開始。9・28全日本プロレス横浜文化体育館大会に丸藤正道を派遣し、世界ジュニア王座を奪取した。さらに“絶縁”状態にあった新日本プロレスとの交流まで再開。
 すでに10・25武道館大会では、ノアが三沢VS小橋に次ぐ切り札カードとして、大事に寝かせてきた丸藤VSKENTAが行われることが発表されたが、このほかにも全日本や新日本から選手が参戦してくることは、ほぼ間違いない。完全に“EXPO潰し”である。
 新日本プロレスとしては、EXPOのプロデューサーに蝶野正洋が就任したことを考えると、EXPOに協力してもよさそうなものだが、EXPO側が新日本とは因縁深い関係にあるIGFのサイモン猪木氏を、外国人選手のブッカーとして起用したことを考えれば、EXPOに協力するメリットはあまりない。あくまでも蝶野が個人的に協力しているだけと考えたほうがいいだろう。
 むしろ新日本としてはここでEXPOに協力するより、ノアに協力しておけば、来年1月4日に行われる東京ドーム大会にノアから選手を貸してもらうことが出来るはずだ。そのほうが断然メリットが大きい。
 四面楚歌状態となったプロレスEXPOだが、開催を強行するほどの隠し球はあるのか? それとも思い切って中止を決断するのか? もしウワサ通り中止するのであれば、払い戻しなどの関係から近日中に発表されると思われるが・・・