「格闘技戦はやらない。俺はプロレスをやる!」 リアルジャパン初参戦、高瀬大樹の囲み会見

 27日のリアルジャパン会見では、追加カードとして、高瀬大樹と2代目スーパー・タイガーの一騎打ちが発表された。
 高瀬といえば、国内屈指の寝技スキルを持ち、自身もかつては「寝技日本一」を自称した総合格闘家として知られる。特に体重310キロのエマニュエル・ヤーブローをKOしたPRIDE.3(98・6・24、日本武道館)、現・UFCミドル級絶対王者のアンデウソン・シウバから、鮮やかな三角絞めで一本勝ちを収めたPRIDE.26(03・6・8、横浜アリーナ)が記憶に新しい。
 昨年から闘いの場をプロレスに移し、現在はベイダー興行などで活躍中。今回のリアルジャパン初参戦では、掣圏真陰流を極めたとされる2代目スーパー・タイガーとの対決。格闘技色の強い闘いが予想されるが、
 「ただの格闘技戦をやっても意味がない。ストロング・スタイルのプロフェッショナル・レスリングをやります。『プロレス界に高瀬あり』と言われたい」
 と、高瀬は改めてプロレス没頭宣言。「UFC絶対王者を倒した男」が見せる、新しいプロフェッショナル・レスリングに期待したい。
 以下、高瀬の囲み会見一部始終。
――練習はどうされているんでしょうか?
「総合の練習がメインですね」
――今所属はチーム・ベイダー?
「はい。とりあえず今は」
――一番最近で試合をしたのは?
「ベイダー興行で、KAZMA選手と組んで、マイク・デビアス、エンジェル・ウィリアムスとタッグマッチでやりました」
――総合格闘技への参戦予定は?
「あります。総合とプロレスを今のところは平行していければ」
――最初に総合格闘技で有名になられて、なぜプロレスの方にシフトを置かれるようになったんでしょうか?
「そうですね。初戦、デビュー戦が鈴木みのるさんだったんですよ。自分の中で総合でもプロレスでも大きい存在の方で、お話をいただいて試合をして。その時、鈴木さんにドップリやればって感じでリング上で言われて、僕も鈴木さんに勝つまでやりますと言ったんで。出た時よりも、いろんな試合を見て研究して、もっとプロレスで強くなりたいという気持ちが強くなった。いろんなところにこれからも出稽古させていただく気持ちもありますし。そういった感じです」
――プロレスのデビュー戦で鈴木さんと当たったと?
「シングルで。はい」
――やっぱり鈴木さんに勝つまではという気持ちですか?
「おこがましいですけど、まあ、そうですね。本当に試合を見てても、1ミリもプロレスラーというんですか、エンターテイナーな、そういうのありますんで。まだ背中を見ている状態ですけど、いろいろ参考とかさせてもらってますね」
――リアルジャパンのリングでみのるさんとやりたいとか、そういう目標があって、今回参戦されたんでしょうか?
「鈴木さんとやりたいというよりも、プロレスのスキルを。やっぱり試合に勝る練習はないんで、試合で経験積んで。勝ち負けじゃなくて、自分のスキルを上げていきたいなという気持ちがあって。その気持ちの方が強いですね」
――この試合以外でプロレスの予定が決まっているというのは?
「来月の25日と27日、ベイダー興行に出ます。あと何試合かあるんですけど、まだちょっと本決まりではないので。お話はいただいているんですけど」
――総合の予定というのは、具体的に言える範囲で。
「おそらく10月ぐらいになると思うんですけど、アメリカで」
――それはどこの団体?
「ちょっとまだ微妙な感じなんで。もしかするとアメリカじゃない可能性もあるので。2つちょっと。どっちにしても海外です」
――総合の練習で、パートナーとかトレーナーで有名な方がいれば。
「そうですね、高阪剛さんとか、あとは打撃系だと小比類巻(貴之)選手とかとやってますね。2代目スーパータイガー選手の打撃対策というか、それも兼ねて、ボクシングのWBCのランカーとかとも練習してます」
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