金村キンタローの再出発、怖いのは世間よりも後楽園からの請求書!?

 空中を舞うイスの嵐! 観客にホンモノの恐怖を与えたスーパー・レザー・フェイスの超ド級無軌道ファイト! メインイベントの凄まじすぎるインパクトで、早くも伝説興行の殿堂入りとも囁かれる、6日のXWF旗揚げ後楽園大会。
 しかし惜しむらくは、その寂しい観客動員。主催者発表700人とのことだが、現場で見た記者の目には、正直なところ、ホールのキャパシティの半分行くか行かないかの入りに見えた。平日のビハインドはあるとはいえ、長州・大仁田・越中・レザー・レイヴェンといったスター選手を擁しておきながらのこの動員は、やはり寂しさを禁じえない。もっとも、ライブであのメインイベントを“体感”した数少ない観客たちの心には、「伝説に立ち会った!」という、希少性が引き起こす興奮が深く刻み込まれたに違いないが…。
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第1試合開始時は、ご覧の通りの閑散ぶり…
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まさか、数時間後に伝説が生まれることになろうとは!
 そしてイスが宙を舞いまくる、エクストリームなファンによるエクストリームな演出に、試合後もご満悦だった金村だが、やはりその今後が心配だ。
 いや、心配なのはセクハラ事件の余波による世間の風評ではない。XWFのフトコロ具合なのである。旗揚げ大会ではある意味“主役”となった後楽園のイスだが、聞くところによると後楽園では、イス1個の破損につき5,000円の買取をしなくてはいけないという。試合中、観客にイスを投げるよう要請した金村だが、後日後楽園から送られるであろう請求書の額面を見たら、寿命を縮めてしまうのではないかと心配でならない。ましてや、この観客動員だし…。
 XWFの次回興行は、10・7新宿コマ劇場大会。最初で最後となるコマ劇でのプロレス興行で、電流爆破マッチの開催をブチ上げた金村だが、そんなにおカネのかかることばかり考えて、ホントに大丈夫なんだろうか!? あのエクストリーム体験を何度でも味わいたいだけに、XWFにはハードコアの灯を過剰に守り続けてもらいたい!
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金村「アントニオ猪木やないけど、こんな試合続けてたら10年持つ体が5年持たんよ」
田中「お客さん逃げ回って怖がってたけど、騒ぎながら楽しむのがプロレスの醍醐味やろ!」
自身も満足いくハードコアファイトを展開した3人。その表情はとことん明るい!