火祭り刀を守った! 田中将斗、真壁刀義との大流血戦を制し、火祭り未踏の3連覇 8・3ZERO1-MAX火祭り決勝

 田中将斗、前人未到の火祭り3連覇を達成! 3日夜、ZERO1-MAX後楽園ホール大会にて、プロレス界一の熱い男を決める「火祭り」の決勝戦が行われた。
 Aブロックでは、開幕戦で大谷晋二郎を血ダルマ葬に追いやった真壁刀義がそのまま波に乗り首位を快走、6点で決勝進出を決めていたが、Bブロックは田中の他に、中西学、大森隆男が同率5点で並ぶ大混戦。決着戦の同日に3ウェイマッチで決着をつける運びとなった。
 3ウェイマッチは、「将斗」「中西」「大森」と、3人のコールが超満員の後楽園ホールにこだまし、いきなりのヒートアップ。観客の熱気に煽られるように試合展開もぐんぐんとスピートアップしていったが、スピード勝負なら田中の土俵。中西と大森にそれぞれスライディングDをスピーディーに決め、決勝進出を決めた。
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攻守が目まぐるしく入れ替わる乱戦を制したのは、田中!
 その田中を真壁が迎え撃つ決勝戦は、セコンドの本間朋晃のアシストを得た場外戦、反則攻撃で終始真壁ペース。田中を大流血に追い込み、超満員の観客の大ブーイングを一身に浴びる。このまま真壁が火祭りを「血祭り」に塗り替えるのか…と思いきや、田中が机を奪い返して大反撃! 田中が机の破片で真壁を殴り返すと、真壁も大流血。血みどろの決勝戦の最終局面は、火祭りにふさわしい、肉を斬らせて骨を断つ、真っ向勝負に。ラリアット相打ち3連発の後、残る馬力を振り絞った田中がスライディングD二連発を決め、ついにカウント3。場内総立ちで祝福される中、田中の火祭り3連覇が決まった。田中は、リング上で3連覇の喜びを一通り述べた後、新日本・G1クライマックスに出場する盟友・大谷にエールを送った。
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試合は、まさに勧善懲悪! エースをいたぶり続けるヒールだが…
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ここから怒涛の大逆転! これぞプロレスならではのカタルシス!
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最高の形で、田中が今年の火祭りを締めくくった
 セミファイナルのNWAインター・ライトタッグ選手権は、エキサイトした観客の重低音ストンピングが響き渡る、一進一退のハイスパートな攻防が20分オーバーで続いたが、最後は澤宗紀の渾身の情念卍固めが菅原拓也を捕らえ決着、新タッグ王者の誕生となった。デビュー以来初のタイトル獲得となる澤は、勝利の直後、日高郁人と抱き合い喜びを爆発させた。
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情念卍で、生涯初ベルト! 日高に抱きついて感情爆発の澤
■ZERO1-MAX「熱-1GP 火祭り’08 ―勇王邁進―」
2008年8月3日(日)開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
<第6試合 火祭り’08 優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
●真壁刀義(新日本プロレス・GBH)
(19分37秒 スライディングD→片エビ固め)
○田中将斗
※田中は火祭り3連覇
<第5試合 NWAインターナショナルライトタッグ選手権 60分1本勝負>
[王者組]藤田ミノル、●菅原拓也(El Dorado) 
(23分00秒 情念卍固め)
[挑戦者組]日高郁人、○澤宗紀(バトラーツ)
※王者組が2度目の防衛に失敗、挑戦者が第8代王者となる
<第4試合 火祭りスペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○大谷晋二郎、望月成晃(DRAGON GATE)  
(15分32秒 スパイラルボム→エビ固め)
●佐藤耕平、関本大介(大日本プロレス)  
<第3試合 火祭りex 30分1本勝負>
○崔領二
(11分00秒 那智の滝→体固め)
●KAMIKAZE
<第2試合 火祭り優勝決定戦進出者決定戦 3ウェイマッチ 時間無制限1本勝負>
○田中将斗
(7分24秒 スライディングD→片エビ固め)
●大森隆男
中西学(新日本プロレス) 
※田中が優勝決定戦に進出
<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○高岩竜一
(7分45秒 逆エビ固め)
●植田使徒