IGF「小川はクビ」でもバス・ルッテン参戦8・15両国国技館

ルッテンと言えば、船木誠勝をKOした97年の名勝負が記憶に残る(VHSジャケットより)08.7.28-96.9.7NKfunaki.jpg 
 アントニオ猪木が恒例の成田会見で「外人選手だけでやろうか、小川直也はクビだ」と口をすべらしたお騒がせのIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)。
 井上譲二による『マット界舞台裏』7月17日号でも、新日本『G-1 クライマックス』( 8 ・16&17両国) を相手に苦しい興行戦争を強いられそうなIGF の8 ・15両国大会が報告されている。
 現時点でジョシュ・バーネット、モンターニャ・シウバ、ネクロ・ブッチャー、タンク・アボット、エリック・ハマー、プレデター、ジョン・アンダーセン、ロブ・ヴァン・ダムらの出場が内定しているが、最初の『イノキボンバイエ2000』の出場者でもあったバス・ルッテンの参戦が決定した。また、総合転向を表明した元WWEのボビー・ラシュリーも来襲するという。
 この大会、なんとか新日に一泡吹かせようと、97年12月21日の『UFC Japan』トーナメントでキングダムの安生洋二に判定勝ちして以来のタンク・アボットを契約したまでは良かったが、プロレス流異種格闘技戦のカードを揃えることに難航しているという。
 エリートXCの地上波CBS放送でメガスターになった”ストリートファイター”キンボ・スライスにも目をつけ、「プロレス試合なんだから貸してくれないか」と持ちかけ、対戦相手の負け役には193センチ、127キロのルーベン”ウォーパス”ビシャレアル(07年6月2日『Dynamite!!USA』でマイティー・モーに玉砕、IGF6月の北海道シリーズ1勝1敗)を用意したが、「キンボにプロレスはさせない」とあっさり断られている。
 そのウォーパスだが、バス・ルッテンには06年7月22日のWFA旗揚げ戦でルッテンにKO負け。一方のルッテンは、キンボとトレーニングしているし、先日の『DREAM.5』では米国版の実況解説で大阪に来ていた。人脈が複雑に交錯しているから、結局はIGFでプロレス復帰することになった模様。
 それにしても、立会人としてスタン・ハンセンや、藤原喜明も来場するというし、格闘技トーナメント企画といい、アナクロ趣向で「最強を決めるG1に勝つ」という発想が猪木らしい。
◆ カート・アングルとTNAで「異種格闘技戦」をしたサモア・ジョーにIGFが参戦打診も却下された理由は・・・ 
週刊マット界舞台裏7月31日号