ZERO1-MAX火祭り、今年も開幕! 2連覇田中は野人中西と30分フルタイム燃焼、血ダルマ大谷は真壁に苦杯

 27日昼、ZERO1-MAX後楽園ホール大会にて、プロレス界一の熱い男を決める「火祭り」が今年も開幕した。今年の火祭りはZERO1-MAXと抗争中の新日本から“野人”中西学とGBH・真壁刀義、大日本からは関本大介がそれぞれ参戦し、8・3後楽園ホール大会の決勝戦までの1週間で全6戦、暑い夏に熱い男の熱い闘いが繰り広げられる。
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今年も始まる真夏の決戦。しかしこの後、一人カヤの外の真壁が大暴れ
 3連覇を狙う田中将斗は、開幕戦で野人中西と対戦。4・6JCBホール大会のリベンジに燃える中西は、開始早々自ら場外に飛び出し、田中のお株を奪うハードコアファイトを展開。客席でアルゼンチン・バックブリーカーを決めて観客を喜ばせたが、やはりハードコアは田中の専門分野。イス、机で反撃する田中が徐々に試合のペースを取り戻し、以降は一進一退の相打つ肉弾戦が展開される。
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張り切って場外に繰り出したが…(左)、場外戦は田中の庭!(右)
 20分過ぎに勝負を懸ける中西が、再度田中をアルゼンチンに抱え上げる! …が、担ぎ上げられた田中の脚がレフェリーを誤爆し、リング上は一瞬、審判不在の状況に。中西は千載一遇のチャンスを逃してしまう。なおも諦めぬ中西はジャーマンを連発して田中を追い詰めるも、意地がある前覇者もエルボーとスライディングDを乱れ打ち。両雄譲らず、ついに30分タイムアップのゴングが鳴り響いた。
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“弾丸”と“野人”の大肉弾戦は両雄譲らず、時間切れドローに
 試合後は、ファンからの鳴り止まぬ田中コールを遮り、「田中コールは、8月3日に優勝した時にしてください」と、ストイックに優勝宣言。恒例の「う~、MAX!」コールで大会を締めた。
 セミでは、開幕前の記者会見で口喧嘩を繰り広げ、因縁深い大谷晋二郎と真壁刀義が激突。この日の入場式でも真壁に急襲され怒り心頭の大谷は、リングインと同時に真壁に仕返し。ゴング後いきなりの顔面ウォッシュで観客を狂喜させるが、真壁はGBHの盟友・本間朋晃を乱入させ反撃。イスで大谷の額を叩き割り、大流血に追い込んだ。手負いの大谷を散々いたぶった挙句、真壁はチェーンを腕に巻きつけラリアット一閃。追い討ちのダイビング・キンコングニードロップで大谷を沈め、勝ち点2を強奪した。
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正義の顔面ウォッシュで幸先よいスタートの大谷だったが…
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セコンド本間も交えた真壁の狂乱ファイトで、哀れ血まみれに
 その他公式リーグ戦では、火祭り初出場KAMIKAZEが、04年覇者の佐藤耕平から逆転のピンフォールを奪いファンの喝采を浴び、関本大介は崔領二の喧嘩ファイトに怪力で真っ向から対峙、最後はぶっこ抜きジャーマンで崔をねじ伏せた。
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火祭りでも健在! 関本の怪力ジャーマン
■ZERO1-MAX「熱-1GP 火祭り’08 ―勇王邁進―」
2008年7月27日(日)開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
<第7試合 火祭り公式戦Bブロック>
△田中将斗(1点)
(30分時間切れドロー)
△中西学(1点)
<第6試合 火祭り公式戦Aブロック>
●大谷晋二郎(0点)
(12分29秒 ダイビング・キングコング・ニードロップ→片エビ固め)
○真壁刀義(2点)
<第5試合 火祭り公式戦Aブロック>
●佐藤耕平0点)
(11分55秒 渡良瀬橋)
○KAMIKAZE(2点)
<第4試合 火祭り公式戦Bブロック>
●崔領二(0点)
(16分40秒 ジャーマンスープレックスホールド)
○関本大介(2点)
<第3試合 タッグマッチ>
●日高郁人、高岩竜一
(10分53秒 プラセンタ)
藤田ミノル、○菅原拓也
<第2試合 シングルマッチ>
○大森隆男
(2分46秒 アックスボンバー→片エビ固め)
●植田使徒
<第1試合 シングルマッチ>
●小幡優作
(10分53秒 逆エビ固め)
○斎藤謙