ハン・スーファン「小学校の頃から才能があるんじゃないかと」五味戦囲み会見

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 戦極のカード発表では、五味隆典とハン・スーファンの囲み会見も行われた。
 五味はハンのことを「修斗の時代の自分のよう」と持ち上げる一方で、「相手はは身長もあって、若いなぁという印象」だとポロリ。
 修斗の時のようだと話した意味を聞かれると、「いい選手で、あきらめないところ」と答えたが、「弱点は寝技じゃないか」と記者陣を笑わせる余裕も。
 「でも、お客さんが望んでいるのは打撃戦。決めるときは極める。倒すときは倒す。十分スパーリングと走り込みでしっかり勝てるようコンディションは作る」と決意表明。
08.7.24gomi.jpg 「修斗の東日本大会が終わったので、これからは自分のためだけに時間を使う。打撃中心にトレーニングしている」と、現在の状況を語った五味。しかし、よっこらしょという仕草を見せたり、相手を青二才であるかのようにとらえているところをみると、ベテランの風格を感じると同時に、修斗時代のような野性味が薄れている懸念も感じられた。
 「せっかくの会場なんで、客に届く試合をする」と魅せる試合を宣言していたが、ライバル団体のDREAMに関しては言葉少ない。「素晴らしいものを見せてもらった。ハンセンが取ったのは、そういう星に生まれてきたから」と分析してみせている。
 ハン・スーファンは、新DEEPフェザー級王者の三島☆ド根性ノ助や、初代DEEPウェルター級王者の中尾受太郎をいずれも打撃で葬っている。そして横田一則をもKOして第4代DEEPライト級王者となった。さすがにまぐれ勝利ではないだろう。総合戦績9勝1敗。五味が沈んでもおかしくはない。
08.7.24han.jpg 「小学校の頃から才能があるんじゃないかと思った」というハンは、「テコンドー2年、ボクシングは5年、レスリングに柔道は1年、韓国相撲のシムルは一年続けている」という。
 総合に目覚めたのは、韓国の有線で放送されている『サムライTV』で修斗のマッハ桜井速人らの試合を見たことから。「今から5年前にチョンジン・ジムに入門して始めた」というが、当時は試合がなく、22歳になって『ギミ―5』というカフェでの格闘技試合に出るようになった。
 「まだまだ韓国民に自分のことは知られてない」と謙遜し、ラッキーボーイだと言うが、「自分の拳を信じるしかない」とも。
 もっとも会見がおわってから、通訳のおばさんに「なんで柔道は2年なのに1年だと言ったんだ」とか、「相手に悟られるから、言わないほうが良かった」と毒づき、CMAの諸岡会長になだめられていた本当に青いハン・スーファン君なのであった。