ここ、ホントにグレプロ!? まさかの超満員で選手も白熱 7・10グレプロ新木場大会

 10日夜、東京・新木場1st RINGにおいて、グレートプロレスリング第23回大会「グレッスルエキスポ」が行われた。
 会場に入りまず目を剥いたのは、「おい、今日はホントにグレプロなのか!?」と思わず叫びたくなるほどの、会場の大盛況ぶり。超満員、といってもいいほどの入りである。そしてミクシィがきっかけなのか、選手とはリアルお友達の関係と思われる、“プヲタ”らしき男性マニアと“オリキ”チックな女性ファンからの絶え間ない声援。これで選手たちのモチベーションが上がらないわけがない。グレプロ正規軍 VS BGP軍の軍団抗争が柱となった今興行、ベビーとヒールがリング内、そして場外でバチバチにやり合う“わかりやすいプロレス”の攻防が続き、観客を大いに魅了した。

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満員の観客を前にオープニング。挨拶はグレプロの新常連(?)・華名嬢。

 しかしこの熱気溢れる会場の雰囲気の中で、とんだトバッチリを喰らったのが、メインの軍団抗争6人タッグに出場したグレプロ正規軍の助っ人・三州つば九朗と、セミ前の画鋲デスマッチに出陣したグレプロの名物男・JOM太郎の二人。女性ファンも多く(?)、抜群の会場人気を誇る二人が特にやっかみを受けたのか、つば九朗はBGP軍に、JOM太郎はデスマッチの大・大先輩であるウィンガー&非道のW☆ING&大日魂コンビに、それぞれメッタ打ちを喰らい哀れにも大流血。あまりのハードコアなやられっぷりに、満員の観客がドン引きした。

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見るも無残なやられっぷりのJOM太郎.。お大事に!

 軍団抗争と画鋲デスマッチが一日の柱となったせいか、ハードヒットな試合が相次ぎ、ある意味“グレプロらしからぬ”クオリティを見せた今興行。とはいえ、セミの3Bと書いて“サンバカ”と読む3Bトリオ選手権では、立会人の“BK(バカと読む)”ことJOMが、額の流血も拭わずに噛み噛みで認定宣言を読み上げ、3Bトリオ王座のベルトはエロDVDにヒモを括りつけたシロモノというおバカ演出は、やっぱりグレプロの風景そのもの。ハードヒットとグダグダを絶妙にブレンドさせた価値観を提示して、団体として成長した(?)姿を見せたグレプロ。次回の8・27大会でも、新木場満員伝説を作れるか注目だ。

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ローカルインディのカルトスター・小仲=ペールワン。妖しげな世界観は相変わらずだ

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長瀬館長「9度目ぐらいの王座防衛」(何だそれ!)の瞬間と(左)、対戦相手のパンツいじり以外はマトモなレスリングを見せた佐野“スタンリー”直(右)

■ グレートプロレスリング第23戦「グレッスルエキスポ」
2008年7月10日(木)開始:19:20
会場:東京・新木場1st RING

<第8試合 グレプロ軍 vs BGP最終決着戦6人タッグマッチ>
(グレプロ正規軍)千葉 智紹、○三州つば九朗、華名
(16分36秒 反則)※千葉の裏切り、たけむらのチェーン攻撃、レフェリー暴行
(BGP)菅原伊織、●ドン・たけむらこういち、YUIGA、(with Mr.yb)

<第7試合 BK-JOM認定3Bトリオ選手権試合>
(暫定王者組)○“HOT STAFF”桂ヤスヒロJr.、ランチボックス星野、326
(11分38秒 デンジャラスドラゴンスリーパー)
(挑戦者組)ZIPANGU、●チャールズ今井、網飛鳥
※暫定王者組、改めて初代王者に

<第6試合 グレプロスタイル・画鋲デスマッチ+α>
Mr.マジック、●JOM太郎
(13分23秒 片エビ固め)※画鋲へのボディスラム
○BADBOY非道、ジ・ウインガー

<第5試合 ハイフライ6メンタッグマッチ>
怨霊、○小仲=ペールワン、ブラックバート
(7分5秒 片エビ固め)※ファイヤーバードスプラッシュ
●ジパング・ザ・グレート、ササメ、加藤茶太郎

<第4試合 WMWミドル級選手権試合>
○(王者)長瀬館長
(10分11秒 バックドロップホールド)
●(挑戦者)戸井克成
※王者、「9度目ぐらい」の王座防衛

<第3試合 ???マッチ>
○村岡真
(6分27秒 反則)※レフェリー暴行
●ピンクタイガーコング

<第2試合 チャレンジマッチ>
松崎和彦、○ガッツ石島
(5分39秒 羽根折り固め)
●グレート魔人、中見隆源

<第1試合 グレプロ&STYLE-E技術交流戦>
○佐野直
(5分37秒 片エビ固め)※垂直落下式ブレーンバスター
●翔太