K-1 MAX 地上波されなかった名勝負 ジダ対レミギウス

TVの放送時間の関係で名勝負なのに放送されない試合がある。
先日、7月7日に行われた『K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8』でスーパーファイトとして行われたアンドレ・ジダvsレミギウス・モリカビュチスはその顕著な例だろう。
試合時間はわずが1分43秒。ジダがフィニッシュの右アッパーなどでレミギウスから3度のダウンを奪い快勝した。
このわずか2分弱の時間の中で3度のダウンを奪うのだからどれだけ激しい打撃戦になったか分かる。
本当に壮絶なKO劇だった。
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この試合、下馬評ではむしろ、経験に勝るレミギウス有利と思われていた。アンドレ・ジダは打撃に定評があるものの、MMAでの戦績が凄すぎてキックの選手という印象が薄かったからだ。
なにせジダはMMAでは高谷裕之、アルトゥール・ウマハノフをKOで葬り、あの宇野薫にすら判定勝ちを納めている。
しかし、キックとなると日本では2年前に宍戸大樹戦でスタミナ切れから判定負けを喫した悪いイメージがあったとも言えるだろう。
対するレミギウスはキックでも我龍真吾にKO勝ちをしていた。
しかし、結果はジダのほぼ一方的なものであった。
ただレミギウスも必死で打ち合いを挑み、この2人の選手をまったく知らない、思い入れの無い観客も、激しい殴り合いに興奮を覚えただろう。
この様ないい試合が地上波TVで放送されなかったのはなんとも惜しいものだ。