横山やすしvs前田日明

横山やすしと言えば、誰もが知ってる『最後の破滅型天才芸人』と呼ばれ、やすきよ漫才で芸人としてトップをとった全盛期から、事件を起こして破滅していった晩年まで未だに語り草になっている芸人である。
その破天荒な生き様は、そのまま芸となって人々の記憶に残り、未だに影響を受ける芸人は後を絶たず、また現在もバラエティー番組などでパロディされる位だ。
そんな横山やすし、プロレス・格闘界とはまったく接点が無さそうにみえるが意外な所で接点があったのを知っているだろうか?
しかも、絡んだ相手は前田日明。未だに信者と揶揄されるほど、熱狂的なファンがいる猪木、大仁田と並ぶカリスマ型プロレスラーだ。
しかしまったく接点が無い2人が何故、対決したのか?
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対決する横山やすしと前田日明
勿論、対決と言ってもプロレスでは無く、バラエティでの話。
『モーレツ!!しごき教室』という、1973年(昭和48年)10月から1984年(昭和59年)9月にかけて放送された、毎日放送(MBS)と吉本興業が共同制作のテレビ番組での出来事だ。
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前田のドロップキックが炸裂
当時の前田はまだ新日の新人プロレスラーで、今の様な大物では無い。
やすしは当然、超大物。そんなやすしに向かってドロップキックを放つ役を演じている。
大阪出身だったので抜擢だったのだろう。
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しかし、この前田日明も、横山やすしほどでは無いものの、プロレス界において、やすし的な破天荒な生き様を演じている。格闘王として栄光の絶頂だったUWF時代。その後、UWFは空中分解し、リングスを立ち上げるも、総合格闘技ブームの中、淘汰されていった流れ。そして現在の不良の喧嘩大会と揶揄される『THE OUTSIDER』の立ち上げ。
横山やすしと前田日明、カリスマ型天才故の孤独などかぶる面があると言うのは言いすぎだろうか?