金原弘光、パンクラス初勝利へ静かな闘志 「とにかく勝ちます」

 23日、「ゴールドジム・ウエスト東京」にて、金原弘光(U.K.R)が囲み会見を行った。6月1日のパンクラス・後楽園ホール大会のメインイベントでKEI山宮(GRABAKA)と対戦する金原だが、来たる試合へのモチベーションも高まっているようだ。
 1年ぶりの復帰戦となった3月26日・後楽園ホール大会の竹内出戦が、不完全燃焼の内容だっただけに、今回の山宮戦に懸ける金原の思いは強い。
 「前回の試合は久しぶりの減量で、体重を落とすのが大変でしたからね。今回はリバウンドの最中に試合のオファーをもらったんで、前回ほど体重を落とす必要もなくて。今回は減量のペースもつかんでるから大丈夫です。前回は100%とはいえない調子だったけど、今は徐々に100に近い状況まで持ってきてるから」
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 調整も順調に進む中、山宮対策にも抜かりはない様子の金原。
 「今パンクラスで一番勢いのある選手と闘えるのは光栄ですよ。なんで4連敗中の僕が当たるのかな、と思うけど(笑)」
 と謙遜しつつも、話しぶりは実に滑らかだ。
 「TAKAみちのくとやったのって彼でしたっけ? この間初めてビデオ見たんですけど。キャリアも豊富だし、パンチが上手い選手ですよね。足使って回るのも上手いし。でもサウスポーの選手は得意なんで、やりやすいかなとは思います。打撃の展開が多くなるとは思うけど、この技で勝つ! というのは教えられないです。『腕十字で勝つ!』なんて宣言したら、十字のガード堅くされちゃうし(笑)。だから、内緒ですよ」
 と不敵に笑った金原。打倒山宮の秘策アリと見た――!
 「まだパンクラスで勝ってないから、とにかく勝たないと。試合前にリングアナが『パンクラス戦績○戦○勝~』って言うじゃないですか? あれで4戦4敗なんて言われたらもう、リング上でコケそうになりますよ(笑)」
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 お得意のボヤキで笑わせつつも、大会のメインを努める意気込みを語る際には、その口調は力強くなっていった。
 「勝って、さらに面白い試合をしたいです。欲深いですから、僕は(笑)。しかもメインだから、噛み合ういい試合をしないと。前の山宮選手と近藤選手の試合(4月27日ディファ有明大会)も、あまり噛み合ってなかったじゃないですか? ああいう面白くない展開は避けないといけないですね」
 最後に一言「勝ちます!」と力強く宣言し、会見を締めくくった金原。念願のパンクラス初勝利を、完全燃焼の内容で飾れるか注目だ。