因縁の佐々木有生vs.ジョルジ・サンチアゴ戦が5・18戦極で実現

 因縁のカードが紆余曲折を経て5月18日『戦極』有明コロシアムで実現する。
 ”GRABAKAの匠”佐々木有生対ジョルジ・サンチアゴ戦は、『ストライクフォース』ミドル級トーナメント一回戦(2007年11月16日)のカードとしてリストアップされながら、現地カリフォルニア州のメディアカル・チェックによってもやもや病と診断され、出場ライセンスがおりなかった。 
 佐々木によれば、最初にサンチアゴと出会ったのは3年ほど前のUFC控え室。直観で闘う運命を悟ったというが、ディーン・リスターとも似たような縁を感じて、結局は闘うことになったという。(2006年8月のUFC Fight Night 6で判定負け)
 戦極関係者によれば、「チャンピオンを集めたい」という大会コンセプトにも合致する実績を持つことから、招聘をオファーしたという。
 サンチアゴはリオ出身の柔術家だがこれまで対戦相手をパンチや膝蹴りでKOした戦歴を持ち、佐々木は「打撃、投げ技、寝技とバランスのいいトータルファイターだ」と分析する。前出昨年11月のストライクフォース大会で優勝しているが、決勝の相手はBodog Fightミドル級王座決定戦で近藤有生をを流血させたトレヴァー・プラングリーであった。
 ボスの菊田早苗は「力を発揮するには申し分のない相手、GRABAKAで一番の理論派で、たぶん寝技で仕留める」と示唆。郷野聡寛は「(三崎)和雄を入れた4名がGRABAKAの核、これまでチャンスがなかっただけ。さわやかな佐々木はGRABAKAのイメージを変えて欲しい」とエールを送る。
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左から福田力、自称DJ GOZMAの郷野聡寛、佐々木有生、菊田早苗、横田一則
福田と横田は5月19日DEEPトーナメント優勝を誓い、「先陣を切ってほしい」
 菊田はまた「佐々木がパンクラスで勝っていた時期は、キックとグラウンドがミックスされたトータルファイターだった」とも評価。一部でGRABAKAのムリーロ・ブスタマンチとの声があるとの記者の質問に、白いスーツにサングラス姿の郷野は「寝技では一番だ」と太鼓判を押す。サンチアゴの所属するアメリカン・トップ・チームへのライバル意識も旺盛で、「ブランドに負けたくない」と、新宿スポーツセンターという公共の体育館で菊田と佐々木が始めたGRABAKAの原点を振り返った。
 佐々木はカリフォルニア州アスレティック・コミッションのもやもや病の診断に関して、「たんぱく質が血管に多すぎると判断されたが、プロティンの飲み過ぎかも。日本に戻って検査したがアジア人に多いというだけで、試合に支障がないことがわかった」と説明。郷野は「悩んでしまうところがある、だからもやもや病なんだ」と記者陣を笑わせ、佐々木の「フィジカルの安定性」を強調していた。
 佐々木は「うっぷんを晴らすというのとも違うが、自分が(ストライクフォースで)優勝していたかもという思いはある」と締めくくり、「形を残したい」と静かな闘志を見せていた。
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「フィル・バローニは逃げた。もうやらない」菊田節が爆発。佐々木が珍しくカメラポーズ
【大会概要】
「戦極-第二陣-」
2008年5月18日(日)東京・有明コロシアム
開場14:30 開始16:00
【追加対戦カード】
佐々木有生(日本/GRABAKA)
vs.
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
【決定対戦カード】
北岡悟(日本/パンクラスism)
vs.
イアン・シャファー(オーストラリア/ファイブリングスドージョー)
光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
vs.
イ・グァンヒ(韓国/Tuhon Jeongsim Gym)
【出場決定選手】
ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)
ケビン・ランデルマン(米国/ハンマーハウス)
BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)
【チケット料金】
VIP席50,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) RRS席25,000円
戦極シート(S席)15,000円(特典付)
S席15,000円 A席 7,000円
※全席指定・消費税込
【お問い合わせ】
ワールドビクトリーロード TEL.03-3369-2211