初心者の書くプロレスコラム『プロレス編 其の四』

 三沢の試合を見ていて、なにか他の人とは違う感じがすると、思ったことがある。今まで漠然としたものであったのであまり気にはしていなかった。しかし今日、「谷津・冬木 対 タイガーマスク・川田」の試合を見て、なんとなくであるがその正体が判りかけてきた。

 三沢の攻撃は軽いのだ。決して、攻撃の威力がではない。動きが、だ。前にも三沢は軽業師のような身のこなしだと言ったが、沢山の人が出る試合を見て、やっとそれが違和感の正体であることに気がついた。
 プロレスをしている人たちには重量感と言うものがあり、どちらかと言うと飛んだり跳ねたりするよりも、どしっと構えてがんがん押していくタイプの人が多いように見受ける。

 だが、三沢や川田、そしてタイガーマスクのデビュー戦の相手、ラ・フィエラは前者の試合スタイルである。どうしてこんな違いが生まれたのか?
 最初、三沢と川田はレスリングをやっていたのでその名残が残っているのかと思いレスリングを見てみたのだが、プロレスとレスリングではまったく動きが異なる。ということは、レスリングは関係してこないのか。
 では、どこから影響を受けたのだろうか。

 どっしりとした重量感のある試合も見物であるが、三沢らの次に何が飛び出してくるか判らない試合も楽しくて好きなのだ。
 故に、その原点となったものが知りたい。今度は徹底的にその点を調べていこうと思う。

 プロレスとは本当に奥が深い。
 少し知れたと思ったら、まだまだ先に道が続いている。しかも不思議なもので、続いているだけではなく、一度その道に引き込まれたら最後、もう抜け出せない。ただどんどん奥に進むのみだ。
 先にどんなものがあるのだろうか。楽しみで仕方がない。
 それでは今日はこの辺で。また次回。

梅季颯 山口敏太郎事務所