身の毛もよだつ!!山口敏太郎の新刊発売

 ストーリーテラー山口敏太郎のムック本や書籍は30冊になろうとしている。オカルト界は大御所の先生たちが出版分野をも牛耳ってきたが、そこに「前田VS新日」、「大仁田VSメジャー」の図式をそのまま転用し、ファンの誘導に成功したのが新・妖怪王こと山口敏太郎なのだ。
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 笠倉出版の『現代妖怪図鑑』は、日本全国のモンスター563体を完全収録。巻末には「日本妖怪祭り」の年間スケジュールまで掲載されている。マガジンランドの『身の毛もよだつ!!驚愕の都市伝説』は、世界中の不可解な事件や事故を検証、その真相がコンパクトにまとめられており、資料集としても、きっちり背景が解説されている優れものだ。

 そんな山口の、格闘技ライターの原典とも言えるコラム作品集が『格闘ナイトスクープ』である。舟木編集長体制下での『ゴング格闘技』で、誰もが気になる素朴な疑問に答えるコラムを一年に渡って連載していた。驚くべきことに、その内容を2007年に読み返しても、まったく色あせていないのだ。

 栄光の絶頂にあった2000年のPRIDEで、藤田和之の入場曲にジェフ・ベックの「スター・サイクル」が鳴り響き、客席でそれを喜んでいたのがエリック・クラプトンである。ただしその興奮の一夜には、ギターの神様は某女優とのアバンチュールを楽しんでいたとも伝えられている。これぞまさに都市伝説!

 山口敏太郎の青春が210円で読めるのは、「ファイト!ミルホンネット」だけの特典なのだ。
『格闘ナイトスクープ』