タイでムエタイを教える『仙人』 「今週のオススメ」

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 格闘技ライター布施鋼治がムエタイ再発見の記録としてミルホンネットに発表し続けている連作「ムエタイ1556キロ」。第3弾は、タイでムエタイジムを経営する佐々木功輔氏と交わす”ムエタイ論”を綴った『宴の痕-ムエタイの深層-』。
 取材歴20年を超える布施氏と、日本での選手生活を終えてタイへ移り住みど田舎にジムを構えて10年の佐々木氏。この二人のやりとりがめっぽう面白い。布施氏としても、佐々木氏の語る『ムエタイ技術論』『ムエタイ・レフェリー論』『日本人とムエタイ論』に目から鱗が落ちっぱなし。
 何しろ、佐々木氏がジムを構えるウボン・ラーチャタニーという町は、「バンコクから飛行機で約1時間、タイ最東の県都として知られている。ベトナム戦争時には基地の街として栄えたが、その面影は今はもうない。タイ独特のゆるやかな時の流れが街全体を支配する。(第2部『アチャン・ササキの視点』)」というほどの、言ってみれば『ど田舎』。
(↓↓↓↓こんなところです)
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 このウボンを拠点に、日本人がムエタイのジムを経営している(しかも10年も)、と言うだけで、一般人から見ればこの「佐々木氏」は仙人のような人物です。
 なぜ彼はウボンにこだわるのか?なぜ彼のジム経営は成り立っているのか?日本のムエタイとタイのムエタイの違いはどこにあるのか?
 本作品を読めば、単なる「格闘技」の枠を超えたムエタイの神髄に触れることができます。
 ムエタイをやってみたいというあなた!ウボンへ行って佐々木氏に教えてもらいませんか?いまなら100万円あれば1年は十分食べていけるそうですよ。(バーツ高が進行中なので将来は分かりませんが)
 
「宴の痕」並びに布施鋼治氏の作品はこちら!