藤本つかさが豊田真奈美の技試運転!アイスリボン大晦日に向けて前哨戦

■ アイスリボン773
日時:12月17日(土) 18時00分試合開始/17時30分開場
会場:アイスリボン道場 観衆:101人(満員)

<第1試合 タッグマッチ15分1本勝負>
○ラビット美兎 弓李
 9分11秒 スライディングエルボー⇒片エビ固め
雪妃真矢 ●テキーラ沙弥
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 12月28JWP後楽園ホール大会で寿引退となるラビット美兎が雪妃&沙弥との最初で最後の試合に臨んだ。試合開始のゴングを待たずに奇襲攻撃を仕掛けた雪妃と沙弥だが、逆に美兎&弓李の反撃を浴びてしまう。しかしひるむことなく、雪妃はカウンターの蹴りを、沙弥はダイビングボディアタックを美兎に決めるなど、積極的に美兎に挑んでいく。しかし、美兎&弓李は、今回が2度目、1年半ぶりのタッグ結成ながら、開始早々にダブルのドロップキックを決め、さらに要所要所でも連係を駆使して試合を優位に進めていく。最後も沙弥に弓李が619、美兎がカウンターのサイドキックからスライディングエルボーでフィニッシュ。
 試合後、沙弥は「美兎さんと対戦させて頂けるとは思っていなかったので、すごくいい機会を頂きました。最後、負けてしまって、リング上で”頑張ってね”って言って頂きました。自分が20歳のときに32歳に”頑張ってね”って言える人間では無かったので、美兎さんってすごいなって思いました。その言葉を胸にこれからも頑張って行きたいと思います」と涙ぐみながら語り、雪妃は「沙弥と同じように対戦させて頂く事が嬉しかったです。もう機会はないですね?(美兎に「ないね」と言われ)さっらっと言われてしまいました。片思い感がすごいです」と苦笑い。
 弓李からも「美兎さんと(のタッグ)は実は2回目(初タッグは2014年6年1日のアイスリボン563)なんです。夏兎、2回目があるとは思わなかったので嬉しかったです」と3人から感謝の言葉を受けた美兎は「(藤本に「今日でアイスリボンは最後だよね。今までありがとう」と言われ)えっ?最後ですか?引退する前にもう1回ありますよね。(藤本に「24日はクリスマスイブだし、いろいろ大事なのかなと思って気を使っているんだよ」と言われ)大丈夫です。お願いしたいです。出たい!(藤本から「最後に誰と対戦したいですか?」と聞かれ)いいですか? やっぱり最後はつくしさんとシングルをしたいです」と24日の道場マッチへの出場を直訴し、対戦相手につくしを指名。これをつくしも快諾し、24日の道場マッチでの春兎ラストシングル戦が決定した。

<第2試合 シングルマッチ10分1本勝負>
○松本都
 8分26秒 マンマミーアZ⇒体固め
●松屋うの
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 独特の試合運びをみせるうのが、独特すぎる試合運びをみせる都と4度目のシングルマッチ。いきなり力比べを申し出る都にうのも対抗するが、都はうのの足を踏みつける先制攻撃で試合ペースを掴むと、途中、レフェリーをうのにぶつけてみたり、レフェリーをおぶってうのに突進したり(=不発)とやりたい放題の攻撃を仕掛けていく。うのも丸め込みを執拗に決め、なんとか都からの初勝利を狙うが、最後は都がシャイニングウィザードからマンマミーヤZを決め快勝した。
 試合後、うのは「都さんと対戦するのは今日で4回目なんですけど未だ詳細が掴めず。これからも悪戦苦闘しそうです。都さん、最近足がたくましくなったのか、お腹がウッてなって前より痛かったです」と都のウエイトアップっぷりをチクリ。都は「4回目のシングルだったんけど、毎回、攻め方がしつこくて、やりずらくて嫌いなんですけど、でもさっき私の隠れファンだって聞いて、そういうのを想像すると、余計に気持ち悪いし、すごいやな気分だったんです。でも勝てたので、大晦日前にハッピーです。大晦日はタンク永井と真霜拳號選手と当たるんですけど、今日も入場式でもわかるように(紫雷美央が)心理戦を仕掛けてきたり、嫌がらせをしてくるのが、すごい嫌です。これが大晦日の前哨戦だと思っているので、全部タンクにぶつけてやります」と何かとディスってくる美央をけん制しながら大晦日の一戦への意気込みを語った。

<第3試合 タッグマッチ15分1本勝負>
藤本つかさ ○宮城もち
 12分58秒 メタボリックサンド⇒エビ固め
つくし ●長崎まる子
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 大みそかの後楽園ホール大会でのICE×∞トーナメント準決勝=藤本vsつくしの前哨戦。藤本がもちとの宮城タッグで臨めば、つくしはまる子との猛スピードタッグでの対戦。試合はもちvsまる子でスタート。もちからタッチを受けた藤本はいきなりジャパニーズオーシャン狙いでまる子を肩車に決め、これをまる子が切り崩すと、今度をローリングクレイドルを決めるなど、試合後に本人が語っていたように、意識的に豊田真奈美の技を決めていった。
 5分過ぎ、ようやく藤本とつくしが相対した。スピーディな攻防を展開する両選手。ここではつくしが優位に試合を進めていったが、つくしのミサイルキックを藤本は下からの突き上げドロップキックで応戦するなど、つくしの追撃をきっちりと断ってみせた。試合はもちがまる子の丸め込みを返し、メタボリックサンドでフィニッシュしたが、勝った藤本はまる子を介抱するつくしを冷ややかな表情で見下し、一方のつくしは藤本を睨み返すなど、両者はバチバチムード。大晦日の戦いが注目される。
 試合後、敗れたまる子が「自分、試合終わってから考えたんですけど、大晦日まで時間がなくて、試合をするたびに気持ちが焦っていて。今日、寝て、落ち着いて、引きこもって、気持ちを整理して、大晦日まで鍛えたいと思います」と語ると、藤本は「今日、すこしヒント出したんだよ。豊田さんの技をまる子にやってみた。今日、寝て引きこもって、対策を立ててください」とアドバイス。一方「31日にトーナメントに出る4人の中で3人のことを考えたり、発言しているのはつくしだけだと思いました。決勝であたる世羅、くるみ、決勝であたるつくしの事、考えなくて大丈夫ですか?危ないですよ。藤本つかさは単なる踏み台です」と語るつくしには、「私、3人の事っていうよりもアイスリボンの事しか考えていないので、なんか次元が違うのかなって思いました。私は後楽園を超満員にすることを目標に、そしてその先に向けて突っ走っていきます」と切り返した。
 また試合を制したもちは「12月31日は私にとって通過点です。だからアビットリバルは、らぶりーぶっちゃーずにとっては通過点でしかありません。私はリボンタッグを巻いた暁にはやりたいことがございます。まずベルトの新調を要請します。そのピカピカにしたベルトを持って、4月15日の仙台リボンに持っていく。遠くで応援してくれているお父さん、お母さんにピカピカのリボンタッグのベルトを巻いて王者として帰る。それが私の目標です」とベルト獲りへの意気込みを語った。

<第4試合 タッグマッチ20分1本勝負>
星ハム子 ○柊くるみ
 13分59秒 ダイビングボディプレス⇒体固め
世羅りさ ●尾崎妹加
 メインもトーナメント準決勝の前哨戦となったが、くるみがハム子、世羅が妹加とタッグを結成したことで、パワー・ファイター揃いのド迫力マッチが序盤から展開された。くるみvs世羅の攻防では両者共にパワーで一歩も譲らなかったが、タッグマッチとしてはハム子&くるみのもっちりタッグが連係、タッチワーク共に世羅&妹加をリードしていった。妹加もくるみをバックブリーカーで持ち上げるなど意地を見せたが、最後はハム子とくるみのダイビングボディプレス2連打に圧殺。
 試合後フォール負けを喫した妹加は「今、大晦日に向けて前哨戦が繰り広げられていて、今日の試合も世羅さんとくるみさんの前哨戦で、そっちばかりが注目されているのが悔しいです。私は31日、初めての後楽園での試合です。すごいテンション上がっているし、私も目立ちたい。悔しかったので、世羅さんが(自軍のコーナーに)吹っ飛んで来る時に、自らチェンジして出ました。でも2人には敵いませんでした。すっごく悔しいです。その悔しい気持ちを来週の道場マッチと31日にぶつけていきます」と語ると、世羅は「昨日からずっと考えていて、やはりアイスリボンに20代が少ないのは20代の活躍があんまり著しくないからだと思ってます。だから自分がベルトを獲って、20代、もっと盛り上がろうぜって、20代の子たちがプロレスしたくなるような、アイスリボンに入りたくなるような、そんなチャンピオン像を目指したいと思っています。3人のことを考えてないわけじゃないけど、今日、柊くるみがあまりにも強烈だったため、柊くるみ対策っていうのを自分なりに出て来たので、それは12月31日まで隠し通して、31日に思い知らせてやりたいと思います」とくるみ戦への決意を語った。
 またハム子は「今日はくるみとアイスリボン最重量の2人がタッグを組みました。なんか意外とくるみとタッグ組んでないけど、ぶっ飛ばせるのがすごい気持ち良くて、ベルト獲りたいってお互いの気持ちがひとつになってタッグチームとして機能したんだなって思いました。妹加ちゃん、今日、くるみとのラリアット合戦、妹加ちゃんの首が吹っ飛びそうになりながらも耐えていて、アイスリボンに参戦するようになって、妹加ちゃんが強くなったと思うんですよ。やっぱり後楽園、目立ちたいっていう気持ちも感じられるし。一緒に上を目指して行きたいと思いました。私は大晦日、もちとリボンタッグのベルトに挑戦します。5年間組んだらぶりーぶっちゃーずの集大成を見せます」とリボンタッグ獲りに意欲をみせれば、くるみは「前哨戦、すべて自分が勝ちました。3人の事、考えてないって言うけど、考えているに決まっているでしょ。でもそれを自分は言葉にしないだけであって、自分はプロレスで見せています。プロレスで見せないと自分は意味がないと思っているので。言葉にしなくても試合で伝わるんじゃないのかなって思うので。自分は必ず勝ち上がって、ベルトを獲りたいと思います」とくるみらしく淡々と胸の内を語った。

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