ヒジ有りキックKnock Out旗揚げ大会神興行に!那須川天心バックスピン一閃!6試合中5試合KO決着

 5日、TDCホールにてキックボクシング『KNOCK OUT Vol.0』旗揚げ戦が開催、チケットはすべて売り切れ満員御礼だったが、大会は選手紹介のムービーも素晴らしく、また選手登場の演出もド派手で且つ洗練されており、会場のファンは試合前から盛り上がった。「撃つ!蹴る!斬る!」のコンセプト通り、縦肘で切り裂く攻防が続出する神興行に。いわゆるK-1ルールが定着していたところに、昔のキックボクシングの興奮が蘇る6試合中5試合KO決着、全2時間半に凝縮したド迫力大会となり会場は沸騰した。

 その昔のキックボクシングの「打倒!ムエタイ」スローガンが、日本人選手が全勝という結果は誰が予想したであろうか。”神童”那須川天心は、ルンピニー認定スーパーフライ級王者のワンチャローンにバックスピンキックをアゴにぶち込んで1R2分23秒KO勝利、チャンピオンが乱立するキック界だが日本最強は無論のこと、ムエタイ王座へも射程内に収めた。マイクを持つと「俺が日本の那須川天心だ!」 と叫び喜びを爆発させていた。
那須川天心選手

 また、第4試合に登場したT-98選手も長島☆自演乙☆雄一郎相手に豪快なストレートを叩き込んでのKO勝利により旗揚げ戦を盛り上げた。煽りビデオでは「ブシロード?」とボケをかまし、ヒジ有りルールを「一夜漬け」とかましていた自演乙だが、なんと現役ムエタイ王者を縦肘で切り裂くというウルトラCを見せつけ、まだまだトップクラスであることを実証している。
T-96がKO勝ち

 ムエタイを父に、プロレスを母に日本で誕生した格闘技キックボクシング、協会の設立から50周年を迎え、新たなる扉が開かれた。次回は「ムエタイの逆襲」にストーリーは続く。2月12日、大田区総合体育館大会はキング梅野、”神童”那須川に加え、居合パンチャー町田光、前口太尊、引藤伸哉の参戦が発表されている。

前期スケジュール
2月12日 太田区総合体育館
4月1日 大田区総合体育館
6月17日 TDCホール
8月20日 大田区総合体育館

※大会の全容と詳細は、週刊ファイト12月15日号ノア鈴木軍猪木初代タイガーKNOCK OUTマサ斎藤NXT大阪プ映画に収録されました。

■ KNOCK OUT Vol.0
日時:2016年12月5日(月)18:00開場 19:00開始
会場:東京ドームシティ
公式HP

<第6試合 メインイベント 61.5kg契約 3分5R>
○梅野源治(PHOENIX/ラジャダムナン認定ライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者)
 判定3-0(49-47,49-46,50-46)
●シリモンコン・PKセンチャイジム(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級&スーパーバンタム級王者)

<第5試合 55kg契約 3分5R>
○那須川天心(TARGET/ISKAオリエンタル世界&RISEバンタム級(-55kg)王者)
 1R 2分23秒 KO ※左回し蹴り
●ワンチャローン・PKセンチャイジム [Wanchalong P.K.Senchai](タイ/ルンピニー認定スーパーフライ級王者)

<第4試合 70kg契約 3分5R>
○T-98(クロスポイント吉祥寺/ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者)
 2R2分50秒 KO
●長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)

<第3試合 60.5kg契約 3分5R>
○森井洋介(ゴールデングローブ/全日本スーパーフェザー級王者)
 3R 1分56秒 KO
●ヨードワンディ・ソーチャナティップ(タイ/サンタイジム/BBTVトーナメント優勝)※ヨードワンディ・ニッティサムイ 改め

<第2試合 55.4kg契約 3分5R>
●宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者)
 3R 2分53秒 KO
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS 52.5kg級王者)

<第1試合 61.5kg契約 3分3R>
○大月晴明(キック スターズ マスクマン/元Krush -60kg王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
 1R 0分46秒 KO ※フック連打
●スターボーイ・クワイトーンジム(タイ/元WPMF世界フェザー&スーパーフェザー級王者)

※記事・撮影:永井鋭次

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