『ベラトール165』にヒョードル登場! ミスター・ベラトール、チャンドラーは侵略者元UFC王者に判定勝利 

(C)Bellator

 11月19日(現地時間)にカリフォルニア州サンノゼで『Bellator 165: Chandler vs. Henderson』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送も開始され盛り上がっている。
 今大会のメインはライト級王座戦で王者マイケル・チャンドラーが、ベンソン・ヘンダーソンの挑戦を受けた。長年ベラトールを支えてきたチャンドラーと、UFCから移籍してきた元UFC王者ベンヘンが対戦するといういわば、ベラトールとUFCの対抗戦という感じで王座戦以上の意味を持つた戦いとなった。
 試合は、チャンドラーが前に出て攻め続ける。得意のギロチンも仕掛け、スープレックスで投げるなど試合序盤はチャンドラーが優位に立つという展開となった。だが、2Rにベンヘンが息を吹き返し、4Rになると遂にチャンドラーも動きが鈍くなりベンヘンの攻撃で左耳から流血する。それでも動きをやめず最後までベンヘンに決定的な場面を与えず、判定2-1でチャンドラーが勝利。ミスター・ベラトール、チャンドラーは侵略者ベンヘンを返り討ちにして王座防衛を果たした。ちなみにベンヘンに2ポイント差をつけたのは『UFC 205』MSG大会でも主審を務めたジョン・マッカーシーだ。これは笑っていいのか何なのか!?

 セミファイナルでは、マイケル・ペイジとフェルナンド・ゴンザレスの一戦。エヴァンゲリスタ・サイボーグを膝蹴りで破壊して病院送りにした事で一躍スターダムにのし上がったペイジが、ゴンザレスを迎え撃つ。試合は、身長差を利用してペイジがキックを中心に攻めるも、3Rは僅差でリードしていると判断したのか、流すペイジ。ゴンザレスも逃げるペイジに肉薄するも追いつかず、判定スプリットでペイジが勝利した。

 またお亡くなりになったMMAレジェンド、キンボ・スライスの息子ケビン・ファーガソンJrは、アーロン・ハミルトンに一本負けを喫してほろ苦いデビュー戦となった。

 マネージャーが英語のFacebook拡散を強化して、わざとらしくミルコ・クロコップに勝った試合などをLIVE配信してこの日の登場が噂されていたエメリヤーエンコ・ヒョードルが、本誌予想通り会場に姿をみせ、2月18日(現地時間)『ベラトール172』のマット・ミトリオン(松濤館流空手黒帯)戦が正式発表された。
161119BellatorFedorMitrione

■ Bellator 165
日時:11月19日(現地時間)
会場:カリフォルニア州サンノゼ・SAPセンター

<ライト級王座タイトルマッチ>
○マイケル・チャンドラー(米国/王者)
 判定 3-0 (48-46 48-47 46-48)
●ベンソン・ヘンダーソン(米国/挑戦者)
マイケル「ここはサンノゼやから言わないといけない。ジョシュ・トムソン!ここに戻ってこい」

<ウェルター級>
○マイケル”ヴェノム”ペイジ 通称MVP(英国)
 判定 2-1 (29-28 29-28 27-30)
●フェルナンド・ゴンザレス(米国)

<ライト級>
○アダム・ピコロッティ(米国)
 判定 3-0 (29-28)
●ブランドン・ガーツ(米国)

<ライトヘビー級>
○リントン・ヴァッセル(英国)
 判定 3-0 (30-26 30-26 30-25)
●フランシス・カーモン(フランス)

<女子フライ級>
○ケリー・アン・メレンデス(米国)
0分47秒 右ストレートKO
●シーラ・ペディーラ(米国)
wf061LanoMelendezFamily
お母さんは強いのだ。


<165ポンド契約>
○アーロン・ハミルトン(米国)
 2R 3分00秒 ギロチンチョーク
●ケビン・ファーガソンJr(米国)

wf061Chirashi-718週刊ファイト11月24日号NY上陸UFC天龍映画ゴマシオ秋山準Bellator糞中国高野人母美