ビリー・コーガン新社長スタート!ボビー・ラシュリーが2王座を返上!TNAインパクト・レスリング

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 8月18日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、ビリー・コーガンが社長に、ディクシー・カーターが会長に、それぞれ就任した事が正式発表された事を受けて、ストーリーが大きく動いた。
 コーガン新社長は社長就任の時に「僕は、この団体、熱烈なファン、才能あるファイターたち、献身的なスタッフやクルーを信頼している。この素晴らしい機会に全力を尽くし、団体の成功を推進するため僕の力とコネクションを活用するつもりだ」とコメントしている。
 しかし、コーガン社長の思いとは裏腹に、大波乱続出だった。まず番組冒頭に、ジェームス・ストームが登場。保持していたKOTM王座を賭けて、TNA世界ヘビー級王座&Xディビジョン王座の2冠王のボビー・ラシュリーと統一戦を行い敗れたのだが、レフェリーのヘブナーがちゃんとフォールしなかったからとアピール、再戦を要求した。ここに現れたのが、新社長となったビリー・コーガンだった。コーガンはストームの主張を理解できると歩み寄ったが、ストームがエキサイト。自分はAJスタイルズ、ボビー・ルードがTNAを去った後も、TNAを信じて残ったが、コーガンが社長になっても何も変わってないと批判したのだった。この暴言を受けて、コーガンがストームに無期限の出場停止を言い渡したのだった。(実際はこれからストームは休暇に入る為のアングル)
 更に、TNA世界ヘビー級、Xディビジョン、KOTMの3王座を独占したボビー・ラシュリーが、コーガン新社長、ディクシー新会長を呼び出してリングで対峙。王座を全て奪った自分がTNAを変えてやると宣言したのだった。コーガン社長は、今後、3王座の防衛戦を行なっていくのだろうと言うと、ラシュリーはKOTM王座なんてゴミだと投げ捨てる。更にXディビジョン王座も、俺に勝てる奴なんていないだろうと、これまた投げ捨てたのだった。2王座を返上という形になったラシュリーは悠々と引き上げるが、コーガン社長は、ヘビー級王座の防衛戦は2016年8月25日放送回で行なうオープンチャレンジで挑戦者を決めるから行なってもらう通達。コーガン体制は嵐の船出となった。
週刊ファイト9月1日号UFC配信DAZN五輪Tファンク夏WWE長瀬館長ミャンマー紅闘志也
■ TNA Impact Wrestling 
日時:2016年8月18日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<TNA世界タッグ王座挑戦者決定ラダーマッチ>
勝者 マット・ハーディ、ブラザー・ネロ(ジェフ・ハーディ)
参戦チーム ザ・ブローマンズ、トリブナール、ヘルムス・ダイナスティ

<シングルマッチ>
○イーライ・ドレイク
 ピンフォール
●マハーバリ・シェラ

<4WAYマッチ>
○DJジーマ
 ピンフォール
●ロックスター・スパッド、マンドリュース、ブラクストン・サッター

<シングルマッチ>
○ゲイル・キム
 反則
●ジェド

<シングルマッチ>
○ムース
 ピンフォール
●エディ・エドワーズ

電子書籍版は週刊ファイト9月1日号UFC配信DAZN五輪Tファンク夏WWE長瀬館長ミャンマー紅闘志也に収録されました。

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