ブロック・レスナー転落!薬物失格可能性でUFCもWWEも右往左往

 世界のマット界に影響大の大事件が伝わった。記念大会『UFC 200』で強豪マーク・ハントに勝利したブロック・レスナーに、泣く子も黙るネバダ州の委員会が現地時間金曜夜に薬物違反の可能性を示唆した。

 さまざまなレヴェルで事件の波紋は計り知れない。イメージ面ではUFCも、つい先日、「我々も検査はやってます」とばかりにロマン・レインズを謹慎処分にして両国国技館大会遠征メンバーからも外したWWEも、広報上の悪夢の始まりになる。レスナーもれっきとしたWWE所属選手だからだ。

 さざまなな疑問や謎、金銭的ダメージも考えていかねばなるまい。レスナーは6月28日に6回目のテストを受けた結果がクロだとLA Times記者の第一報にあるが、試験に一週間かかったとしてもなんで7月9日に行われた大会前に結果が公表されず、カードが決行されたのかの疑問が残る。同じ大会に出るハズだったジョン・ジョーンズが、すっかり悪人にされた挙句に大会から外されたのは記憶に新しい。また、邦貨にして3億円のレスナーのギャラ、PPVが100万件を突破すると仮定しての%取り分を合わせて合計推定6億円の荒稼ぎが、今後の交渉もあるが半分没収されるかもという、金額的に大きなことになるだけでなく、ビデオゲームの表紙になっているのが問題になるとか、厳しい米国だと様々な負の連鎖も予想される。WWEも30日間謹慎の処分に動く可能性も取りざたされている。良くも悪くもブロック・レスナーと『UFC 200』は伝説になった。

 テストされるサイクルをアスリートが知れば、検査日にすり抜けるテクニックもあるから、6回の検査でもわからない場合もある。サンプルBを再度検査とかもあるがクロが最終確定すれば、試合結果はノーコンテストになる模様だ。
 レスナーはMMA競技(ガチンコ)は2年出場停止になるが、本人は勝っても負けてもこれが最後だと思っていたフシが大なので、若いジョン・ジョーズとは事情が違うにせよ、各方面への影響は深刻絶大になる。

徹底追及版は週刊ファイト7月28日号G1開幕UFC薬物WWE価格破壊興行ミルコRIZIN大怪獣BattleAidに収録されました。

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