UWF軍に3連勝のFMW大仁田が船木に電流爆破戦、高山に邪道ロケット戦を要求!

全面対抗戦はFMW軍がUWF連合軍に3連勝! 大仁田は船木に電流爆破戦、高山に邪道ロケット戦を要求

 超戦闘プロレスFMW 4・27後楽園で開戦したFMW&W★INGモンスター連合軍とUWF連合軍の全面対抗戦第3ラウンドが、6・21後楽園で行われ、“大将戦”でFMW軍が3連勝を飾った。勝利したFMW軍大将・大仁田厚は、船木誠勝に電流爆破戦、高山善廣に邪道ロケット戦を要求した。

 6・21後楽園では両軍による対抗戦3試合が組まれたが、全試合ノーロープ有刺鉄線デスマッチで行われた。メーンイベントでは、大仁田&雷神矢口&NOSAWA論外&リッキー・フジ(保坂秀樹は下あご骨折のため欠場)と、船木&高山&佐野巧真&長井満也が対戦。

 四方を有刺鉄線に囲まれた中で、8人が入り乱れて、乱激戦を展開。10分過ぎ、大仁田は船木に毒霧を噴射し、視界をさえぎると、脳天にイス攻撃を一閃。それでも、船木は大仁田を胴絞めスリーパーで絞め上げるもカットされる。大仁田と矢口が高山を有刺鉄線ボード上にダブルブレーンバスターで叩きつけると、大仁田は標的を佐野に定め、毒霧、イスの波状攻撃から、相手のお株を奪うチキンウイング・フェースロックでギブアップを奪った。
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 試合後には、怒りに震えるUWF生え抜き第1号戦士・中野巽耀が乱入し、両軍、大乱闘に発展。
 引き揚げるUWF連合軍に対し、大仁田は「船木、電流爆破に出てこい! 高山さんは邪道ロケットに出てこい!」と要求。
 控え室に戻った船木は「FMWという団体で試合してる以上、向こうが有利。5・14新木場で、自分にオファーが来なかったのに、無断欠場みたいに言われて・・・。それで、その日のメーンで勝ったから、ノーロープ有刺鉄線やれとか、全部向こうの都合。これで電流爆破やれとか・・・。向こうの都合には全部乗せない。(FMWが)主催なんで、しゃあない。(FMWの)主催の大会の中で、UWFという解散した団体が出てること自体が負け。それで、引き下がってたらバカみたい。だから、最終的には絶対勝ってやる。向こうの都合のいいルールばっかりで、負けたからって、有刺鉄線、電流爆破とか、それはない。だったら、全部俺にオファーくれって! 俺を電流爆破に引っ張るくらいの魅力あることを出せって! 今だったら何も魅力ない。あんな有刺鉄線全く意味がない。自分らの得意なことばっかで、腹立ってしょうがない。こっちだって、秘密兵器(中野)を出しましたよ。中野さんは入門から最後までUWFしか通ってないから。彼が取られるまで、こっちは無傷。毎回呼べって。都合のいいときだけ呼んで、UWF負けとか書かれたら心外。自分たちの興行で、うまくやってるだけ」と怒り心頭で、一気にまくし立てた。
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 一方、サイン会を終え、バックステージに戻った大仁田は「これで、船木も問答無用で電流爆破に入ってくると思うし、高山さんもジャマな存在だから、邪道ロケットでこっぱみじんにしてやるから。イデオロギーとかいうけど、俺は歴史の闘いだと思ってるから。プロレスに思想がなければ、何もない。その人の生きてきた歴史の闘いだと思ってる。船木選手、ぜひ正々堂々と電流爆破のリングに、7・24(大阪)、上がってきてください! その前に、7・17岡山か7・18広島で高山さんを料理します」とコメント。
 現時点で、船木は電流爆破デスマッチを受諾していないが、大仁田の要求に対して、どうアンサーを出すのか?
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☆FMW軍 vs. UWF連合軍の対抗戦、第1戦は上田勝次&橋本友彦&松崎和彦(FMW&W★INGモンスター連合軍)が、藤原喜明&冨宅飛駈&池田大輔(UWF連合軍)と激突。“70歳のキックボクサー”上田が、67歳の藤原が激しくやり合うなど、激闘となったが、藤原がワキ固めで松崎を仕留めた。上田は「受けるのがプロレス。今日は打たれ強さを見せました。70歳でも大丈夫なんです。次、やるなら1対1で」と、あくまでもシングル戦にこだわりをみせた。
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☆同対抗戦、第2戦では田中将斗&バッファロー(FMW&W★INGモンスター連合軍)が、中野&アレクサンダー大塚(UWF連合軍)と対戦。初参戦の中野はキックでバッファローを圧倒。中野は、バッファローが持ち込んだ渦巻き状の有刺鉄線を奪って、リングに置くと、その上でバッファローを逆片エビで絞り上げてギブアップ勝ち。「なんか物足りない。アレ(有刺鉄線)に神経がいって、もっと集中できる試合をしたい。田中は実力もあるし、デスマッチより、ちゃんとしたルールでやりたい」と中野。
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☆ノーロープ有刺鉄線での一騎打ちにあたり、ダンプ松本から、「負けたらモンゴル軍は解散して、極悪同盟入り」を突き付けられていたミス・モンゴルは、のっけからダンプのフォーク攻撃で流血。途中、乱入したセコンドのミス・コハルのエルボーが、モンゴルに誤爆し、劣勢となった。しかし、モンゴルはダンプを有刺鉄線に投げ飛ばすと、すかさず首固めで丸め込んで、殊勲の星。モンゴルは「ダンプ! 今日は私の負け。極悪に入ってやるよ。極悪モンゴル軍だ!」と仰天のマイク。さらに、「コハル! 何ヶ月一緒にやってんだ。ダンプにバカにされて、全部オマエが原因じゃないか。私にばっか頼るな!」と言うと、門下のコハルに張り手をかました。
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☆第1試合には、飯泉薫コミッショナーがメキシコから連れてきたというザ・ショッカー1号が初登場。五所川原吾作、パンディータ、佐野直と組み、W★ING金村&戸井克成&ワイルドセブン&雷電と対戦。健闘するも、金村の金の字フラッシュの前に沈んだ。飯泉コミッショナーによると、8・7板橋で2号、9・26後楽園で3号を投入するという。

☆第1試合終了後、山近義幸代表がリングに上がり、次回後楽園大会が9月26日(月)に決定したことをアナウンス。「とんでもない企画を準備しています」と山近代表。
 さらに、飯泉コミッショナーに呼び込まれ、脳腫瘍で欠場中のRayがリングに上がり、「選手の皆さんが8月7日、板橋グリーンホールで、『Ray AID』を開催してくれると言うことで、私も励みになります。ぜひ会場に足を運んでください」とあいさつした。
 その後、「演歌女子ルピナス組」が登場し、FMWのテーマ曲「ファイアー音頭」を熱唱した。ルピナス組はオリコンチャートのデイリーランキング10位以内を目指すという。

☆7・8新木場でのワンマッチ興行で、パンディータと対戦するケンドー・カシンが、鈴木秀樹と思われる大柄のマスクマンと現れ、パンディータの試合を視察。さらに、メーン終了後には大仁田グッズ売店の目の前で、同大会のチケットを販売。またも、パンディータを襲撃したカシンは、「見届け人」として、改めて大仁田に要望。大仁田はパンディータのセコンドに付くことになった。大仁田は「パンダ! ボコボコに負けるのは目に見えてるけど、名を売るチャンスだ!」と激励。

■ 超戦闘プロレスFMW『ジューン・ブラッド』
日時:6月21日(火) (18時半) 観衆1600人(満員)
会場:後楽園ホール

【試合結果】
<第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
○W★ING金村&戸井克成&ワイルドセブン&雷電
 12分52秒、金の字フラッシュ⇒体固め
五所川原吾作 パンディータ 佐野直 ●ザ・ショッカー1号

<第2試合 FMW女子プロレス ノーロープ有刺鉄線デスマッチ 30分1本勝負>
○ミス・モンゴルwithミス・コハル
 6分12秒、首固め
●ダンプ松本

<第3試合 FMW vs. UWF全面対抗戦 ノーロープ有刺鉄線6人タッグデスマッチ 30分1本勝負>
○藤原喜明 冨宅飛駈 池田大輔
 7分3秒、ワキ固め
上田勝次 橋本友彦 ●松崎和彦

<第4試合 FMW vs. UWF全面対抗戦 ノーロープ有刺鉄線タッグデスマッチ 45分1本勝負>
○中野巽耀 アレクサンダー大塚
 7分26秒、逆片エビ固め
田中将斗 ●バッファロー

<第5試合 FMW vs. UWF全面対抗戦 ノーロープ有刺鉄線8人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負>
○大仁田厚 雷神矢口 NOSAWA論外 リッキー・フジ
 14分48秒、チキンウイング・フェースロック
船木誠勝 高山善廣 長井満也 ●佐野巧真

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