アリ神/新日W-1全日x元子/BレスナーUFC/ダンヘン最後/キンボスライス死/ミャンマーラウェイ【週刊ファイト】

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 今週はモハメド・アリ、そしてキンボ・スライスと相次いで訃報が続いた。これを受けて両者の追悼特集を行なった。

 ”The Greatest”モハメド・アリが、蝶となり飛び立った。74歳だった。プロレス界とはフレッド・ブラッシーにTalkerのルーツがある実像のアリは、ケンタッキー州ルイビル出身。アフリカ系アメリカ人で徴兵拒否と「蝶のように舞い、蜂のように刺す」のタタキ文句で知られる。Wikiなどには「イングランドとアイルランドの血も引く」とあるが、そんなことを言いだせば皆が混じってるの言い分に使われるに過ぎない。ネット検索万能の罠はリテラシーの崩壊だ。黒人差別とも闘ってきた戦士であることが、伝説を不滅たらしめている元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオンである。
 1960年ローマ五輪ボクシングライトヘビー級で金メダルを獲得。その後プロに転向し、1964年にはソニー・リストンを倒して世界ヘビー級王座を獲得した。ジョージ・フォアマンと中部アフリカのザイール(現コンゴ)で対戦。8Rでの一発大逆転を演じた『キンシャサの奇跡』や、ジョー・フレージャーとの死闘など、ボクシング史上に残る数々の名勝負を残している。通算3度のチャンピオン奪取成功と19度の防衛に輝いた。
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 そんなアリだが、日本で有名なのは、やはり1976年6月26日武道館、アントニオ猪木との異種格闘技戦『格闘技世界一決定戦』だろう。その深淵に迫ったのだから、ただの追悼記事には終わらない。まさに週刊ファイトと言えるだろう。

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 好評の緊急座談会は曙の『王道』に新展開が起っている事に触れた。先日はメキシコAAAの『ルチャリブレワールドカップ2016』に参戦し、その巨体はメキシコでも大受け。同じく巨漢のタイラスとの迫力満点のぶつかり合いは話題になった。こうした海外進出の秘密から、支援している馬場元子氏との関係、そして全日本プロレスの秋山準との関係も次々と明らかに! さらに、なんと仰天のハワイ興行に関しても! まさに地獄耳の専門記者だから語れる座談会だろう。

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 WOWOWのUFC実況解説者だった稲垣收記者が、見事な逆転KO勝利したダン・ヘンダーソンに迫った。日本でも大人気の通称ダンヘンだが、KO勝ち直後に引退を仄めかしたのだった。専門家の稲垣記者だから語れる衝撃のレポートとなっている。
 お亡くなりになったキンボ・スライスに関しても追悼を込めて振り返った。ネットに喧嘩動画を公開し、話題になったキンボ・スライスだけに、あまりに早過ぎる死は悲しいという他ない。この訃報は、普段は格闘技など扱わない一般のニュースサイトからまとめサイトまで、多くのネットメディアが報じたのだが、いかにキンボ・スライスが格闘技という枠を超えた人気者だったかという証。その歴史を稲垣記者が振り返った。

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 遂に日本でも大会が開催されるという究極の素手格闘技ラウェイ。どこよりも早くラウェイを報じてきた、リアル戦士・紅闘志也記者が今回も独占でレポートした。ムエタイに頭突きをプラスし、縄を巻いた拳で行われ、判定がなくKO勝ちしか認められないのが特徴。タイでも時折この形式の試合が行われるがタイの場合は縄を巻く代わりにバンデージで代用される。ミャンマーで現在行われている古式拳闘はすべてこの形式であるが、この危険な格闘技の魅力に迫れ!

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